穴発見。
 親指くらいの小さな穴です。
 その親指くらいの小さな穴に、小指の先くらいの小さな足跡が続いています。紐を引きずったような跡もあります。
 誰の穴?
 簡単。野ネズミの穴。
 引きずったのは紐じゃなくて長いしっぽ。
 だからこれは野ネズミの穴。

クリスマスパーティー

 今日は層雲峡の子供たちのクリスマスパーティー。午前中はビジターセンターに集まって、みんなで消しゴムはんこ作りに挑戦。一年生は雪の結晶をモチーフにしたクリスマスオーナメントを作ってみました。消しゴムはんこは、ヒグマ、エゾシカ、キツネ、テンなど身近な動物の足跡と、ナキウサギやウスバキチョウなど大雪山のいきものを題材に彫りました。完成した足型はんこをスタンプして、それぞれの動物の指の数や形の違いも一緒に勉強。大雪山にはいませんが(北海道にもいませんけど)、来年の干支ということで特別にイノシシも作ってみました。作り始めると、肩が凝るほどつい熱中してしまう消しゴムはんこ。今年はいい年賀状が出来そうです。

 写真:ひと足早くジングルベルです

朝焼け

 ニセイカウシュッペの輪郭をはっきりと浮き上がらせ、天上にはピンク色の朝焼けが広がりました。
 今日のはじまりです。

 写真:ニセイカウシュッペ(6:38)

時間

 氷点下16℃まで冷え込んだ昨日、窓一面に霜の結晶が付いていました。近付いて見ると、雪の結晶にとてもよく似ています。地面に降りる霜とでき方は同じで、空気中の水蒸気が窓に凍りついたものですが、もっと気温が下がったときに見られます。霜が樹の枝に付いたものは「樹霜」といって、そんな日の朝は、森全体がガラス細工のようにきらきら輝きます。
 冬はつらいだけではありません。外に出るのもためらうような寒い日は、しゅんしゅんとヤカンを乗せたストーブの傍でぼ~っと雪を眺めています。そのときばかりは時間もゆっくり流れていく感じがするのです。
 
 写真:窓の霜(室内から撮影)

雪はね

 初雪から早幾日。12月に入ってからは、どうぞどうぞと連日のように天から白い贈り物が届き、どうもどうもと珍しがっていた頃は遠い記憶の彼方。今ではすっかりの根雪です。除雪にも精を出してというこの矢先、センターの除雪機がプスンと不調を訴え戦線離脱。隅っこで動かぬソレを横目に除雪隊員出動の日々。ところで、こちらでは除雪のことをよく「雪はね」と表現しますが、本州の豪雪地では「雪堀り」と表現します。北海道の雪はふわっと軽雪。一方、本州の雪は湿って重く、「はねのける」というよりも「掘る」と言う方がしっくりきます。言葉の違いは雪質の違いを言い当てていて、フムおもしろいものだと思いました。

 写真:東雲色