小屋閉め

 7月、丸々と太っていた北鎮岳の白鳥・千鳥の雪形はとうに消え、跡には植物も生えず荒涼とした山肌が剥き出しになっています。その移り変わっていく姿を毎日見てきた石室も、今日の宿泊客を最後に今シーズンの営業を終え、明日からは無人の避難小屋として登山者を迎えます。
 6月初め、屋根しか見えない石室を掘り出すことから始まった小屋開け。それから3ヶ月と少し。今朝も7合目から山頂までは霜柱の道。秋晴れの寒空の下、石室の屋根には毛布と茣蓙がいっぱいに干されていました。

(*石室トイレは10月2日閉鎖)
 黒岳の紅葉は5合目まで下りて来ました。リフト周辺見頃です。

 写真:小屋閉め準備をする黒岳石室(9/24)

シモバシラ

 今朝は街にも霜が降りました。層雲峡の最低気温は1℃。黒岳石室はマイナス1℃でした。ポン黒岳周辺の岩場も凍りつき、ツララがガッチリ出来ていました。
 石室から赤石川へ下る登山道の陰にはニョキニョキ伸びる霜柱。砂粒から小石まで地面のいろんな物をヨイショと持ち上げている様は頼もしく、氷といえども侮れません。けれど儚い氷。北海沢をピストンして戻ってくる頃には跡形もなく消えていました。

 *黒岳の紅葉は7合目が見頃です。現在6合目周辺まで下りて来ました。7~8合目にかけて登山道がぬかるみ滑りやすくなっています。足元の装備はしっかりと。ぬかるみを避けて植物帯を踏みつけたり、登山道を外れることのないようお願いします。

 写真:「持ち上げる!」(9/23)

高原温泉沼めぐり

 町道高原温泉線の紅葉期マイカー規制が始まりました。高原温泉行きのシャトルバスも今日から運行。昨日台風並みに吹き荒れた風はまだ今日も治まりきらず、樹々を勢いよく揺さぶり続けていました。おかげで葉っぱは裏返りっぱなし。
 前回(18日)はまだ2~3割程度だった沼周辺。あれから紅葉は一日一割ペースですすみ、今日は滝見沼で7割くらいまで色付いていました。緑沼6~7割。大学沼5~6割。高原沼はまだあまり進んでいない様子。沼までの樹林帯はミネカエデの黄色もぽつぽつ。けれどまだ緑が多い。
 沼周辺は風で飛ばされた葉っぱも幾分目に付きましたが、明日はさらに色付きが進んでいるはず。そして明後日はまたさらに。只今層雲峡は10℃。明朝は冷え込みそうです。

 写真:滝見沼(9/22)
   本日一番色付いていた沼です。

緑岳コースのヒグマ出没について

 *9月21日に、緑岳第2花畑~エイコの沢間で登山者がヒグマに遭遇し、逃げようとした際に骨折するという事故が起きました。当面の間は高原温泉から緑岳間の登山道の通行を避けていただきますようお願いします。
 (緑岳、黒岳、赤岳の各登山口には左の文書が掲示されています)

山のスケジュール

 先ほど赤岳の巡視活動から戻ってきたパークボランティアの方の顔がなんと赤く日焼けしている!層雲峡は一日中どんより曇空だったのに~?!初めは銀泉台も霧で隠れていたそうですが、コマクサ平まで登ると上空には青空が広がりお日様も顔を出していたとか。どうやら今日は上下逆転の空模様。
 さて、紅葉シーズンたけなわですが、山の秋は短く、気付けば小屋閉めの日が近付いてきました。今後の山のスケジュールは下記のとおりです。

 【黒岳石室】有人管理9月24日迄(24日まで宿泊受付可)。25日以降は無人の避難小屋になります。
 【石室トイレ】10月2日~冬期閉鎖(1日迄使用可)
 【白雲小屋】9月30日管理人下山。以降は無人の避難小屋になります。
 【道々銀泉台線】10月11日午前11時~冬期閉鎖(*ただし当日前でも降雪があり次第閉鎖となりますので事前にお問合せ下さい)
 【町道高原温泉線】10月11日17時~冬期閉鎖

 写真:パノラマ台より黒岳を望む(9/19)
  紅葉前線の境目が見えます。現在7合目を降下中!
  ダケカンバも黄色く。