沼ノ平

 最高気温25℃。久しぶりの半袖です。
 昨日沼ノ平へ行きました。途中、ジュウイチ(カッコウ科)があんまりジュウイチッ・ジュウイチッと繰り返し鳴くのが可笑しくて、登山口を通り過ぎてしまうところでした。蚊の攻撃もかわさなければならないので、気が抜けないコースです。
 さて沼ノ平ですが、老朽化がすすんでいた湿原の木道も、去年の登山道整備で新しく取り替えられ、歩きやすくなりました。とくに半月湖の淵の木道は、雪の重みと老朽でバキバキと折れ曲がりヒドイ状態でしたが、半月湖の上を通るように新たにルートが設置され、これで沼に落ちる心配もナシです。
 帰りの滝コース、右にも左にもサンカヨウの花。このコースならではです。
 
 【登山道状況】沼を過ぎると乗越までは、いくつか小さな雪渓あり。登山道に雪解け水が流れているので防水対策を。三十三曲がりコースは登山道に雪なし。滝コースは村雨の滝付近に硬い雪渓が数メートル。沢沿いに数メートルの雪渓が2、3箇所。

 【開花状況】
 (沼ノ平)ショウジョウバカマ、エゾコザクラ、チングルマ3つだけ開花/(当麻乗越)イワウメ、キバナシャクナゲ

 写真:半月湖(6/18)
    ステップできました

ピウケナイ沢

(その2)

 ピウケナイ沢です。
 ドウドウと雪解け水が流れ込むその川底に、古の遺物のように沈む蛇カゴ・・・。雪渓もすでに落ちているので、通過するなら水の中を渡るしかありません。流れに勢いがあるので、ふくらはぎ位まで水がせり上がってきます。長靴でギリギリ。昨日は蛇カゴよりもやや上流の、いくらか浅そうな場所を選んで渡りましたが、それでもストックで支えないと足元を取られそうでした。
 
 【雪渓】ピウケナイ沢の両岸には急な雪渓が付いています。裾合分岐までは雪渓と歩道が交差するので歩道の入り口を確認しながら。分岐近くには150メートルくらいの雪渓があります。

 写真:ピウケナイ沢(6/18)

黒岳

 登山道でないところは雪渓がとけているけれど、登山道は雪。黒岳7合目から9合目下まではちょうどそんな状態で、まだ9合目下までは、途切れながらも大半が雪渓歩きになります。60メートルくらいの急な雪渓が2ヶ所。ほかは分断されてきましたが、小さくても急な箇所が数ヶ所あります。岩と岩の間は雪渓が薄くなっているので踏み抜きにも気を使います。足元がズルズル滑って歩きにくく、昨日は下山で結構くたびれました。足元の装備はしっかりと。
 9合目から山頂までは雪渓を2ヶ所残すのみです。うちひとつはマネキ岩付近の雪渓。今まではショートカットが可能でしたが、潅木類が出てきたので登山道に沿ってルートをとります。50~60メートルの斜めトラバースがあります。
 9合目ではジンヨウキスミレの開花が進んできました。エゾノイワハタザオも淵を飾っています。それから、日に日に膨らむクロユリの蕾チェックも欠かせません。

 写真:黒岳9合目マネキ岩付近 (6/17)
     登山道の淵が見え始めてきました。
     雪渓トラバースはこの下に。

お鉢平へ

 世の中にはどういうわけか、雨や雷にめぐり合わせが多いという人がいるけれど、Kさんもそんな一人。山に行くとなぜか雨が降るんだそうです。今日は石室の荷揚げに行くとのことで、「晴れないかもね~」と冗談半分。外は霧、山も全然見えないし、やっぱり?密かにKさんの背中を見つめるワタシ。でも上は青空で、お鉢周りにはまずまずでした。
 さて、黒岳周辺ではまだほんのいくつかですが、イワウメが咲き始めました。雲ノ平は入り口付近で少し開花しています。ただ、何となく蕾が少ないように感じるのは、まだ蕾が小さく未熟だから?それとも花芽自体が少ないのか?もう少し様子をみたいところです。お鉢周りのイワウメは固い蕾が多く、まだ咲いていませんでした。ミネズオウやコメバツガザクラなども全般に黒岳周辺よりは遅めです。

 【雪渓状況】
 北鎮岳肩の雪渓は直登で約130メートル。今日は表面は比較的ザクザクしていましたが、硬く氷状になっている所もあります。特に下りで通るときは斜度、距離ともにあるので要注意。この時期はまだ雪渓が盛り上がるように付いています。
 赤石川渡渉地点は、雪渓が窪んで丸く穴が開いていました。覗くと川の流れが見えます。今は下流の雪渓の上を歩きます。北海沢渡渉地点はまだ雪渓の下。周辺はまだ雪渓が多いので視界不良時は注意。
 
 写真:北鎮岳分岐下の雪渓(6/17)

まだらうさぎ

 

 
 今年も稜線に‘まだらうさぎ’が出没しています。
 正しくは換毛途中のエゾユキウサギ。真っ白な冬毛から、茶色の夏毛へと、ユキウサギも衣替えの季節です。
 

 
 写真:エゾユキウサギ(雲ノ平にて)