ミズバショウ満開

 
 清川水芭蕉園のミズバショウが見頃です。甘い香りがフワ~と漂ってきます。今日の層雲峡の最高気温は19℃。山の上もカンカン照りです。ウグイスが初鳴きしました。

 

 

 写真:清川水芭蕉園(4/20)

ポン黒キレンジャク

 大雪山でキレンジャクを見たのは初めてです。
 昨日、ポン黒岳(1900メートル付近)に14,5羽のキレンジャクの群れがいました。平地から低山の鳥ですが、こうして高山帯にもやって来ることがあるんですね~。そういえば確かにここは‘穴場’かもしれません。雪のない風衝地には、昨秋のウラシマツツジやガンコウランの実がまだそのまま残っているし、カラスがときどき邪魔する以外は食べ放題です。
 群れはこれから繁殖のために北へ戻っていきます。長旅は体力勝負。しっかり食べて無事に渡っていってほしいものです。

 写真:ウラシマツツジを啄ばむキレンジャク
          (ポン黒岳 4/17)

風のちから

 「山の上の雪はどれくらい?やっぱり少ないの?」と、春山あるいは夏山に向け、問い合わせも徐々に増えてきました。
 4月に入ってから何度か降雪がありましたが、晴れて気温が上がる日が多く、黒岳石室周辺の積雪は先月とあまり変わっていませんでした。それでも昨年の同時期と比べると少ないようです。「石室は」という前置きがあるのは、場所によって積雪の具合が違うからです。風向きなどの影響で、ある年の積雪がA場所では例年より少なかったけど、B場所では例年より多かったというように、山の積雪量は一律して多い少ないと言い切れない事もあります。
 こうしてみると、風というものはつくづく重要な要素だと思います。風上と風下があって、雪が吹き飛ばされる所と吹き溜まる所がある。高山植物もそんな極端な環境の違いをすみわけて、それぞれの群落をつくっています。山に白と黒のコントラストが現れるようになると、それがよくわかります。

 5合目積雪/105センチ
 7合目積雪/250センチ(6日比20センチ減)

 写真:ポン黒岳より石室・北鎮岳方面(4/16)
     このコントラストも、たった一度の降雪で
     いつでも白一色の世界に逆戻りする

水芭蕉

 春寒とは正しく。
 雪降りの寒い一日です。雪解けの早さに誘われ、道路っ淵でそろっと咲き始めたミズバショウも、また雪帽子をかぶってしまいました。
 清川水芭蕉園のミズバショウも、もうポツポツと白い頭がのぞいています。天気がいい日は、たった一日ニ日見ない間にも、ぐんぐん花が伸びているのでびっくりします。例年は5月の連休頃が見頃ですが、今年は少し早くお花見ができるかもしれませんね。

 写真:ミズバショウ(高山周辺 4/12)

北へ帰る

 北へ帰る白鳥の群れが通り過ぎていきます。藤色の空に声を上げ行く隊は、なぜあんなにも整然としているのでしょうか。
 陽が落ち、星が輝き始めてもコゥ~コゥ~と鳴き声がするので、暗い中をいったいどうやって飛ぶものかと不思議に思っていましたが、星の位置や地磁気などを頼りに渡ると聞き、ますます感心するばかりです。
 ところで、この冬は上川でキレンジャクの姿をほとんど見かけませんでした。去年は5月になってもなかなか旅立たず、しばらくご近所の餌台を突付いていたのに、今年は全くのスッカラカンです。そうしたら先週になって、ようやく一羽がフラリとやって来たそうで、鳥なりにも礼を欠いては失礼と挨拶に来たのかも?

 写真:V字編隊(上川 4/9)