山の積雪

 11月の山は不安定な天候が多く半日以上、山が見えている日が極端に少なかったのですが、昨日は1日中天気も良く1ヶ月ぶりの黒岳登山となりました。コースは積雪の少ない北側尾根から登り、8合目周辺の深雪以外は、さほどの問題もなく黒岳山頂へ。山頂からポン黒までは、ほとんど雪がありませんでしたが石室周辺は昨年の同時期と比較しても70cmは多い積雪となっていました。(黒岳7合目周辺は昨年同時期より40cmほど多い)
 しかし、今日は昨日の快晴から一転して朝からみぞれが降り、ロープウエイも運休するぐらいの強風です。明日には一時的に回復するそうですが風はまだ強く残るかもしれません。特に冬期間にロープウエイを利用する方は運行状況を確認してからの方がよいと思われます。

【積雪状況】5合目/110cm
      7合目/170cm

 写真:黒岳石室 11/26

湿雪(しつせつ)

昨日から降っていた湿り雪は、今朝になるとサラサラ雪に変わり、朝の除雪もずいぶんと楽になりました。ここ数日は亜高山帯でも雨が混じるような天気で、黒岳7合目周辺でも雪が解け積雪が100cm程になっていましたが、この2日間で20cm程が積もり、今朝の積雪は120cmとなっていました。しかし一度、解けた雪面は硬く、ササが露出していたりとスノーシューを履いていても、かなり歩きづらい箇所が多く、特に樹林帯歩きには、もう少し雪が降ってからの方がよさそうです。(*黒岳スキー場はコース整備されているのでよい状態です)写真:雪かぶり(黒岳8合目ダケカンバ帯)

雪面の足跡

 層雲峡はここ数日、平野部からでも山全体が見通せるほど安定した好天が続いています。そんな中、黒岳5合目周辺の針葉樹の森を歩いていると、雪面にたくさんの動物たちの足跡が残されていました。場所によっては3㍍四方の狭い間隔の中にエゾクロテン、ユキウサギ、キタキツネなど、確認できるだけで5種類以上の動物の足跡が重なるように雪面に残されていました。風が強く、悪天候が多い高山帯では動物たちも、この好天の間に、たくさんの食糧を確保しようと追いつ追われつの関係が昼夜を問わず続けられているのが、この足跡からも想像することができました。

写真:ギンザンマシコ♂

降雪30センチ

 層雲峡は3日午後から5日にかけて本格的な降雪となり、現時点の積雪は25~30cm。今回の雪は水分を多く含み短い時間に大量に降ったこともあり、周辺の森では折れた小木や枝が散乱していました。

写真:降雪後の森に落ちていたコゲラの死体

層雲峡初雪

 道内は26日夜から寒冷前線が通過して、山岳部だけではなく層雲峡温泉街でも雪となりました。朝方までは草地でも雪がうっすらと積もっていましたが、気温が上がってきた今はほとんどが溶けてきました。(層雲峡の初雪は昨年より16日遅い)

写真:初雪とナナカマド