台風去って

 今朝は車の窓の霜取りから始まりました。台風が過ぎ、層雲峡の最低気温はマイナス2℃。日陰の水溜りには氷が張り、数回目(?)の降雪を迎えた大雪山は真っ白で、すっかり冬山の様相です。
 積雪は5合目で15cm~20cm、7~9合目で50~60cm、9合目山頂直下で60~80cm、山頂周辺で15cm、ポン黒岳~石室までは吹き溜まりが多く50~70cm(10日午前10時)。
 7合目リフトで、石室の後片付けを終え、ちょうど下山してくる管理人とすれ違いました。彼の踏み跡がなければ登るのにもっと難儀をしたはずです。下山した管理人の代わりに、山頂から石室に向かってキツネの足跡がてんてんと続いていました。それは厳しい季節を生きようとする野生の力強い足跡でした。

 写真:黒岳山頂(この足跡はヒト)10/10

根雪へ

 ストーブにはとっくに火を入れました。雲を払い、顔を見せた頂ががっつり白くなっています。紅葉に彩られていた頃とは180度違う厳しい姿が目の前にあります。この雪はもう解けきることもなく、根雪になりそうです。昨日は5合目まで降雪がやってきました。
 陽は射しても寒々とした空です。今朝はホシガラスの声がそれをいっそう強調しているようでした。

 写真:黒岳7合目(10/6)

双槍峰

 晴れたと思ったら土砂降り。天気が落ち着きません。今日は外を歩いていても合羽が手放せない。明日の午後から寒気がやって来るそうで、山はまた白くなるのでしょうか?
 峡谷は黄色がまたいっそう増しました。今日は双槍峰からの一枚です。

 写真:双槍峰 (10/3)
    /温泉街より旭川方面に約3km

残月峰

 今日の残月峰。国道からの眺めです。時間帯や日の射し方によっても雰囲気が随分と変わって見えます。
 中腹部にはまだ緑色も目立ちますが、石狩川沿いや絶壁上部は色付きが進んできました。
 
 写真:残月峰看板前より撮影
    /温泉街より旭川方面に約1km
              (10/1)

紅葉谷

秋の日はつるべ落としといいます。朝日は5時半前にそそっと顔を出し、夕方の帰り道はすっかり暗くなってしまいました。明日になればまた暦を一枚めくらねばなりません。
 層雲峡の紅葉は日に日に色付いてきました。どうしてこんな所に根を下ろせるのかといつも感心するのですが、国道を挟む両手の絶壁にはダケカンバを始めとし、シナノキ、イタヤカエダ、カツラなどが岩肌を黄色く覆い始め、ハウチワカエデやエゾヤマザクラ、絡みつく山ブドウらが所々に紅を添え。スピードを出して通り過ぎてしまうにはもったいない。
 紅葉谷入り口付近も見上げれば、光を透かしたハウチワカエデの一枚一枚が赤い血潮のよう。10月上旬、層雲峡は紅葉狩りに良いシーズンを迎えます。

 写真:紅葉谷入り口(9/30)