ようやく新緑です

遅れていた層雲峡の新緑も、ここにきてようやく「新緑」と呼べるようになってきました。ゴールデンウィークに「雪」が降ったり、昨年は6月が猛暑で稜線上のお花が一斉に開花したり、秋には例年並と思われた紅葉も、突然の降雪があったりと・・・。北海道・・・といいますか、ここ層雲峡・大雪山麓は季節の変わり目が非常にわかりやすく、動植物にとっても大変に生息のしやすい環境ですが、最近のお天気はなかなか読めません。本日も、終日雨の予報が朝から晴天だったり・・・。昨日、上川町では突然の大雨とともに「雹」が降ったり・・・。でも、ようやく新緑の風景が見えたことで何か「ホッ」という感じです。

写真:新緑の映月峰 層雲峡 6/10

新しい生命の誕生2

層雲峡・紅葉谷の温泉源で、真冬でも「ジィ-ッ・ジィ-ッ」と鳴いている「マダラスズ」。この個体は、今年孵ったものでしょうか5mmほどの大きさでした。鳴き声は、耳を澄ましていないと聞き逃してしまうほどです。虫の世界にも、ようやく春がやってきているようです。

写真:マダラスズ 層雲峡 6/10

新しい生命の誕生1

5月のはじめに層雲峡に到着した「イワツバメ」、集団で営巣する習性があり古い巣を補修して使います。今、盛んに巣の周りを飛び回っていますが、抱卵中の為か出入りする者は少ないようです。雛がかえると、巣から顔を出す可愛い姿が見られることでしょう。

写真:イワツバメの巣 層雲峡 6/10

緑岳通信

6月6日に高原温泉線が開通したので、さっそく登山道の様子を見に行ってきました。高原山荘裏手の登山口から入るとすぐに斜面は雪で覆われ、時々木の枝につけられているピンクのマーカーを見つけながら、樹林帯のルートファインディングになります。ルートを熟知した人でないと、登山道を正確にトレースするのは無理でしょう。見晴し台付近で一部夏道が出ていますが、急斜面上部でまた雪面になり、第一花畑からエイコノ沢ガレ場までは一面の大雪原が広がります(写真参照)。ハイマツ帯に入ると、すぐに雪はなくなり、岩塊斜面から山頂までは完全に夏道が出ています。林道は開通したものの、山はまだまだエキスパートの世界です。

写真:緑岳第一花畑付近 6/8

白雲岳通信

緑岳から白雲岳へ足を伸ばしてみました。稜線上は、雪解けのドロドロ状態で、登山靴で歩くのは快適ではありません。緑岳~板垣分岐~小泉岳~白雲分岐と、登山道上に雪はありませんが、白雲分岐から「グランド」と呼ばれる火口底までの間は若干残雪があります。グランドから白雲岳山頂までは、例年通り、雪庇状の急な雪の斜面になっているので、ルートえらびには注意が必要です。山頂から火口底を見下ろすと、数日前に消失したと思われる「幻の湖」の名残の水たまりがありました。旭岳からお鉢平にかけての南東斜面には、残雪のストライプが浮かび上がっていました(写真参照)。

写真:残雪のストライプ 白雲岳より 6/8