大賑わいの黒岳

昨日、三連休中日の黒岳は人・人・人で大賑わいでした。登山道で道を譲ろうと立ち止まって待っても、人の波が途切れない…。山頂もたくさんの人で溢れ、山頂から石室方面へ向かう人の列が長く続いていました。
三連休ということで一般の登山客のみなさんがたくさんいらしたのはもちろんのこと、この日は来月行われるインターハイ(全国高等学校総合体育大会)の下見でたくさんの高校生や関係者の方々が登りに来ていました。
今年度のインターハイ登山大会は大雪山を舞台に実施される予定で、全国予選を勝ち抜いた都道府県の代表校の精鋭たちと大会関係者約650名が大雪山を歩きます。日程は8/8十勝岳連峰、8/9黒岳、8/9・10旭岳となっており、黒岳ロープウェイは8/9早朝の乗車と登山道が混みあうことが予想されます。
皆様のご協力と、あたたかい応援をどうぞよろしくお願いいたします。

写真:黒岳山頂 7/16

赤石川方面

黒岳石室から赤石川に向かう登山道沿いでもお花がきれいに咲いています。エゾコザクラやチングルマに囲まれながら足を進めると、エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・バイケイソウ・コエゾツガザクラ・チングルマ&キバナシャクナゲが段になって群生している箇所があり、見ごたえバッチリです!その先の赤石川に向かう登山道の左側ではすっかり影を潜めてしまったミネズオウが広範囲にわたって群生しています。まさに、薄いピンクの絨毯です。写真ではとても分かりづらいのですが、この規模でミネズオウの群生を見られるのは、なかなか無いと思います。赤石川方面に行かれる際は、ぜひご覧ください。

※赤石川は蛇カゴが露出しており、渡渉に支障ありませんでした。対岸の雪渓も消雪しています。

写真:赤石川方面の花々(ミネズオウの群生、エゾコザクラ等の群生) 7/16

北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下の雪渓は雪解けが進んで一回り小さくなったものの、まだ概算で120mほどの大きな雪渓が残っています。今日の雪質はシャーベット状で、踏み跡がしっかりと階段のようについていたため、上りでは登山靴のみで行く方が多かったです。ただ、下りでは滑りやすいため、何らかの滑り止め対策を用意しておくことをお勧めします。

写真:北鎮岳分岐下の雪渓 7/16

雲の平方面

雲ノ平方面、チングルマの群生が見事です!キバナシャクナゲもまだ残っているところがあり、エゾノツガザクラの群生も加わって一面お花畑になっています!

写真:雲ノ平周辺 7/16

黒岳

黒岳の登山道は七合目から山頂まで完全に消雪しました。ただ、七合目の登山道は水たまりやぬかるみが多く見られ、滑りやすくなっています。特に、下りではお気をつけください。

開花状況は、ウコンウツギが七合目でも咲き始め、八合目、九合目でも先週に引き続きウコンウツギの見事な群生が見られます。九合目ではチシマノキンバイソウの開花も増えてきました。他に、チシマヒョウタンボクもまとまって咲いているものが多く、登山者のみなさんの目を楽しませていました。トカチフウロ、エゾヒメクワガタ、ヤマブキショウマもきれいに咲いています。

黒岳山頂から石室に向かって少し下ったところでは、大きな赤いつぼみを膨らませていたエゾツツジが開花し始めました。あの一帯が赤い絨毯のようになるのも間近です。

写真:黒岳九合目周辺、エゾツツジ(黒岳山頂下) 7/16