お食事中でした

はやくも「ナキウサギ」の姿を見られました。鳴き声は殆どありませんでしたが、岩場の近くに出てきてくれました。さかんにお食事タイムのようで、こちらの動きにもあまり興味がなさそう・・・。この日は、ウラシマツツジやミネズオウなどを食していました。今年も登山者の目を楽しませてくれることでしょう。

写真:ナキウサギ 6/8

ホシガラスに遭いました

黒岳石室へ向う途中、「ホシガラス」に出遭いました。「ギャーギャー」うるさい鳴き声はしていましたので、「近くにいるな」とは思って歩いていましたが、何と目の前に出てきてくれました。いつもは、ノゴマやカッコウを先に目にするのですが、今年はホシガラスでした・・・。高山のハイマツ帯に普通に生息していますが、下界では中々お目にかかれません。しかし、ハイマツの実が不作の年などは、秋から冬にかけて低地へ移行するものもあるようです。

写真:ホシガラス 6/8

黒岳七合目~九合目

雪融けは進んではいるものの、前回情報時と比較すると、黒岳東斜面は目立った変化はありませんでした。頂上直下を除く全ての登山道は、全面雪の中です。周りは全て雪ですが、九合目の標柱が全露出とベンチの一部が見えていました。本日も暑さを避けて朝一での登頂でしたが、七合目から九合目にかけては、表面は「腐った雪」ですが、その下は「氷」になっている部分もありました。九合目から上の部分は、ほぼ全体的に腐り気味ですが、滑落に要注意です。本日は、つぼ足の方もいらっしゃいましたが、スノーシューや軽アイゼンでの登頂の方が目立ちました。つぼ足でも登頂可能ですが、ストックは持参して下さい。また、スパッツも必須です。 まだまだ残雪の多い黒岳、装備を万全に慎重に上下山して下さい。

写真:上段・七合目付近(後方はニセイカウシュッペ山) 中段・八合目付近(左端は天塩岳) 下段・九合目付近 6/8

黒岳頂上周辺

黒岳頂上直下のニ曲がり目までは消雪して登山道が露出しています。また、前回も同様の写真をアップしましたが、比べてみてください・・・、どうでしょう?雪融けは確実に進んではいるものの、6/1の状況とさほど変化が感じられない眺望となっています。しかし、山は本日は相当な暑さでした。この調子で進むと、早い融雪も期待できそうです。

写真:頂上直下と黒岳頂上から 6/8

ポン黒岳から

キバナシャクナゲがあと少しで開花状況にありました。また、黒岳頂上直下からポン黒岳に至るまでは「ウラシマツツジ」が満開に近い状態です。この「ウラシマツツジ」、春は花冠が壷型のかわいらしいお花、そして夏の新緑葉、また、大雪山で一番早く色が付く深紅の紅葉葉、年に3回も楽しめる植物です。登山者の皆さんも、このお花を一度見てみたいと言う方が意外と多い人気のお花なのです。しかし、このお花を見に行くには時期的に残雪の上を滑落と戦いながらの登頂・・・、さすがに見たことがある方は少ないようです。

写真:ウラシマツツジ キバナシャクナゲ蕾 後方はお鉢平方面 6/8