見事なオレンジ色です

森の中で会うと「ドキッ」とするほど美しい野鳥です。鳴き声も、森の中の「ピッコロ奏者」。何とも複雑で綺麗な鳴き声です。しかし、中々の気の強さ。雄同士のなわばり争いが激しく、何度か目撃しましたが、くちばしをパチパチ鳴らしたり、スズメバチに似たブーンという羽音を出して追い回したり、極めつけは地上に落下した後も「もみあい」までします。巣の近くでは、雌もこの争いに参加するというから驚きです。しかし、鮮やかな色の野鳥です。

写真:キビタキ雄 5/22

センター講座が行われました

12日に「大雪山麓を歩く 九十九沢源流域」、19日に「陸万・清川 春のバードウォッチング」が行われました。九十九沢は全長約2kmで、黒岳七合目の標高1600mが源流域となっており、今回はその場所に至るまで、ナキウサギの生息地等を歩きながら、黒岳周辺の生物多様性について学ぶ講座でした。この源流域付近から見る黒岳は、この時期ならではの、冬期間のみしか行くことができない、そして、普段見られない角度での黒岳を真正面に見ることができるスポットです。また、野鳥観察では「コルリ」や「オオルリ」「アカハラ」や「ミソサザイ」など多くの野鳥の観察が行われました。この講座は「鳥類標識員」の方が同行し、普段の観察方法とは違った視点での講座となります。興味のある方は来年是非ご参加下さい。

写真:黒岳七合目付近のエゾユキウサギの食痕 5/12

稀に見られます

写真は「メジロ」。北海道でも、場所によっては普通に観察できますが、ここ道北地域では稀に見られる程度なのです。眼の周りのアイリングは白くて特によく目立ち、我々の地域では、この鳥を見つけると気分が高揚する程です。上川町で撮影したものですが、何と昨年は層雲峡でも観察することができました。今年は、見慣れない野鳥がたくさんやってきたり、数は少ないですが毎年見られる野鳥も大群となってやってきたり・・・。様々な事情で、珍しい現象ではないようですが、特に今年は強く感じています。鳥たちにも何か変化が起きているのでしょうか?愛鳥週間も過ぎてしまいましたが(野鳥の記事を多めにアップしていましたが、もう少しお付き合い下さい。)、鳥たちが毎年やってきてくれる環境も大事にしていかなければなりません。

写真:メジロ 5/21

春の風物詩

野鳥やお花、植物達も続々と顔を出してきていますが、朝晩はまだまだ「寒い」日が続いています。早朝センター前の最低気温は+2℃、今月に入って本日も含めると、まだ5回目のプラス気温です。ということは、他の日の最低気温は全てマイナスなのです・・・。桜もまだ気配がないです・・・。桜の花びらの色の具合で、今年の寒さの頻度がわかるとか・・・。(濃い色が良いそうです)そんな中「つくし」がたくさん出ていました。殆ど胞子を散布した後のものでしたが、地面からはまだたくさんのつくしが出てきていました。つくしは成長後に、その形状とまったく違う外見の栄養茎を伸ばします。(詳細は別の機会にでも・・・)しかし、今朝も中々の寒さでしたが、つくしを見ても春を感じないくらいです・・・。

写真:つくし 5/21

大雪山麓から

大雪山麓から大雪山連峰(一部)です。撮影場所、天候等が違うため一概に比較できませんが・・・。写真上段は本日撮影したもの(撮影場所:上川町エスポワールの鐘展望台付近)、下段は昨年5月20日に撮影したものです(撮影場所:上川町大雪高原旭ヶ丘)。どうでしょう・・・?昨年に近付きつつありますが、やはりまだ今年の方が残雪が多いことがわかります。来月早々には山に入る予定をしていますが、黒岳の斜面はまだ全面雪・・・。どこまで行くか、残雪と相談になりそうです。

写真:大雪山連峰一部 5/18