黒岳七合目~八合目

前回情報は7/5。雪渓も随分と少なくなっているだろうと予想していましたが・・・。勿論、減っていってはいますが、まだまだたくさんの雪渓がありました。登り始めから4m、七合標柱を超えていくと30m、8m、2m、八合標柱を超えていくと5m、10mと断続的に雪渓上を歩くことになっていました。(数値は概算です)踏み後がついていますので、滑落の心配はありませんが(油断は禁物です)、雪渓の終始は踏み抜きに要注意です。また、気温の上昇とともに、下る時点では登山道が「川」のような所も出ています。装備を万全に慎重に上下山して下さい。

写真:黒岳七合目周辺 7/12

緑岳登山道は道迷いの可能性あり

緑岳登山道の第一花畑~エイコの沢ガレ場までの間はまだまだ大量の残雪におおわれており、道迷いにじゅうぶん注意が必要です。とくに第一花畑上部のクラック(雪の亀裂)は迂回しようとすると、薮に阻まれてしまうため、クラックの中の渡りやすい場所を乗り越えていかないと、ルートから外れてしまいます。第二花畑上部からエイコの沢の間も、枝先に付けられたマーカーの間隔が広く、見落としやすいため、視界不良時は要注意です。先日もルートを外している登山者に声をかけました。再三指摘しているように、ルートを熟知している方との同行を強くお勧めします。

写真:緑岳第一花畑上部 7/10

緑岳稜線は開花が賑やかに

大量の残雪がある中腹部とは対照的に、雪のない稜線部は開花が足早に進んでいます。とくにエゾツツジの群落は見事で、場所によっては一面ピンクの花で彩られています。エゾタカネツメクサ・チシマキンレイカ・キバナシオガマなども見頃になってきました。開花状況は例年より10日ほど早い印象です。

写真:緑岳稜線 7/10

白雲小屋テントサイト

白雲小屋のテントサイトは、管理人さんが雪割りをしてくれたおかげで予想よりも早くほぼ露出しています。まわりが残雪に囲まれているために、周辺部から融雪水が入り込みやすく、乾いた部分の面積は全体の3分の1程度です。連休中は混雑が予想されるため、譲り合って使用してください。

写真:白雲岳避難小屋テントサイト 7/10

赤岳コースの雪渓

赤岳コースの雪渓は、昨日までの大雨などによって随分と解けてきましたが、そのかわり雪渓の傾斜が場所によりかなり急になってきました。特に第1雪渓上部と第3雪渓中間部は最大傾斜45度ぐらい(スキー場でいうと上級者・エキストリームコース)ありましたので、下山の際は細心の注意を払うようにして下さい。

写真:赤岳第1花園 7/11