黒岳東斜面賑わっています

前回情報は8/5、そろそろお花も下降気味と推測していましたが、まだまだたくさんのお花で賑わっていました。本日は早朝から雨・・・。お昼前後に雨はやみましたが、残念ながら次ぎは濃霧状態。そのようなお天気の影響もあって、お花は萎れ気味でしたが、8合目を過ぎた辺りから随分と花数も多いものになっていました。特に目に付くのが、ダイセツトリカブト、ハイオトギリ、ミヤマアキノキリンソウ、ナガバ・ミヤマサワ・チシマのアザミ類等々が所狭しと開花しています。但し、既に8月も中旬です。そろそろラストスパートとなりそうです。

写真:黒岳九合目周辺 ダイセツトリカブト 8/13

クモイリンドウ↑

小泉岳周辺は稜線のあちこちでクリーム色の花が目につくようになってきました。最終ランナーのクモイリンドウです。白雲小屋前の大株もだいぶ咲きそろってきました。今週末頃には満開になりそうです。開花状況銀泉台~第一花園:ミヤマホツツジ↑ウメバチソウ↑モミジカラマツ↑エゾウサギギク↑マルバシモツケ↑第一花園~見晴し台:ハクサンボウフウ◯カラマツソウ◯ウコンウツギ↑チングルマ↑アオノツガザクラ↑マルバシモツケ↑ウラジロナナカマド◯第二花園周辺:ウコンウツギ↑モミジカラマツ↑アオノツガザクラ↑エゾコザクラ↑キバナシャクナゲ↑チングルマ↑ヨツバシオガマ◯ハクサンボウフウ◯奥の平:エゾコザクラ↓チシマノキンバイソウ↓ミヤマキンバイ◯ウメバチソウ↑エゾウサギギク↑ミヤマサワアザミ↑アオノツガザクラ↑チングルマ↑エゾヒメクワガタ↑コマクサ平:コマクサ終・シラネニンジン終・ウスユキトウヒレン↓クモイリンドウ始第三雪渓下:ウラジロナナカマド↓ウコンウツギ↓エゾコザクラ↓チングルマ↓ヨツバシオガマ↓エゾウサギギク↑ミヤマキンバイ◯マルバシモツケ◯アオノツガザクラ↑ミヤマサワアザミ↑第三雪渓上~第四雪渓下:チングルマ◯ジムカデ◯ミネズオウ◯ウラジロナナカマド◯コエゾツガザクラ↑エゾノツガザクラ↑エゾコザクラ↑キバナシャクナゲ↑イワギキョウ◯ウスユキトウヒレン◯チシマツガザクラ◯ミヤマリンドウ◯エゾヒメクワガタ↓ヨツバシオガマ↓エゾウサギギク↑ミヤマサワアザミ↑第四雪渓上:ミヤマサワアザミ↑エゾウサギギク↓タカネトウウチソウ↑ミヤマリンドウ↓ヨツバシオガマ↓イワギキョウ↑イワブクロ↓チングルマ↓エゾノツガザクラ↓アオノツガザクラ◯エゾヒメクワガタ◯ミヤマキンバイ◯エゾコザクラ◯赤岳山頂周辺:イワブクロ↓エゾハハコヨモギ↓サマニヨモギ◯イワギキョウ◯ウスユキトウヒレン◯赤岳山頂~小泉岳:サマニヨモギ◯イワギキョウ◯ウスユキトウヒレン◯エゾハハコヨモギ↓リシリリンドウ↓チシマツガザクラ↓ムカゴトラノオ↓クモイリンドウ↑

写真:白雲岳避難小屋 8/8

赤岳の雪解け状況

第一花園の登山道上の雪は消失しましたが、下部の樹林帯からの出口付近の沢地形のところに15mほど残雪があります。第二花園はまだほとんど雪に覆われています。第三雪渓は、夏道沿いにルートが付け替えられ、上部のトラバースはなくなりましたが、斜度があるため、登下降に注意が必要です。雪上歩行に不慣れな方は軽アイゼンを携行するなどしてください。第四雪渓は、登山道上の雪は消失しました。

写真:赤岳第三雪渓 8/8

渇水の心配なし

白雲岳避難小屋の水場は、8月に入っても豊富な水量が供給されています。背後の雪渓もじゅうぶんな大きさがあり、今シーズンは渇水の心配はなさそうです。

写真:白雲岳避難小屋の水場 8/8

綺麗な朝焼けでした

久しぶりに綺麗な朝焼けを見ることができました。残念ながらあっという間に消えてしまいましたが・・・。また、昨日は黒岳五合目で雲海も見られました。この時期によく発生しますが、放射冷却によって地表面・空気が冷やされ、無風になることで冷えた空気はその場に溜まり続け、さらに空気中の水分が霧となり雲海が発生します。自然の現象はいつ発生するか、中々判断がつきませんが、先日は、上川町の新観光スポット「旭ヶ丘 大雪 森のガーデン」から見る「大雪山連峰」に2本の虹なのか?それとも幻日なのか?いずれにしても幻想的な風景が見られました。久しぶりに下界からの情報です。

写真:朝焼け 雲海(後方は屏風岳) 幻日? 8/6