赤石川の状況

まだ雪渓の上を歩くことが可能です。しかし、上部から雪も落ちてきており、通常渡渉する部分まで、あとわずかとなってきました。雪が落ちると「難所」となってしまいますが、今のところは水量も落ち着いていますので、近日中に落ちることはなさそうですが、このルートを歩行される方は事前に情報収集に心掛けてください。また、赤石川に至るまでは「登山道」が露出してきました。近づくにつれ、やや平坦な部所に約30mの雪渓が残っています。ベンガラをまいてルート確保してありますが、視界不良時は十分留意されて下さい。

写真:赤石川 7/16

黒岳石室周辺

石室周辺では「キバナシャクナゲ」や写真の「エゾノツガザクラ」「チングルマ」が少しずつですが群落を形成しています。昨年の同時期では、既に「キバナシャクナゲ」は下降となっていましたが、ここでもお花は遅れているようです。お天気次第で一斉に開花?ということもないわけではないですが、本日の黒岳の天気は濃霧。時折晴れ間が見え隠れしていましたが、早朝はやや「肌寒い」くらいでした。そのような影響もあってか、お花も今のところ徐々に開花といった感じです。

写真:石室周辺 7/16

今年のエゾツツジは見事です

黒岳山頂からポン黒岳間の「エゾツツジ」、さらに広範囲に拡がっています。蕾もまだあるため、まだまだ楽しめそうです。今年は、その花数も多く、何といっても「色付き」が特に鮮やかです。山頂からはエゾツツジとともに「イワブクロ」や「タカネオミナエシ」「コマクサ」なども見頃となっており、今オススメの景観です。

写真:エゾツツジ 黒岳山頂 7/16

黒岳九合目周辺

黒岳九合目周辺から写真の「ウコンウツギ」が日を追うごとに、その範囲を拡げています。このウツギ、昨年の見頃の始まりは7/3・・・。本日現在では、まだ見頃とまではいっていないため、昨年比半月以上の遅れとなっているようです。

写真:九合目周辺 ウコンウツギ群落 7/16

まだ雪渓が・・・

黒岳七合目~八合目間、まだまだ残雪があります。赤岳や緑岳と比較すると、随分と融雪は早まっていますが・・・。数値は概算ですが、登り始め1m、七合標柱過ぎ23m、3m、八合標柱過ぎ3m、10mと断続的に雪の上を歩くことになります。滑落の心配は軽減されていますが、下りは大変に滑りやすくなっていました。また、融雪とともに「踏み抜き」や「ぬかるんだ」場所も出てきています。装備を万全に慎重に上下山して下さい。尚、上記の雪渓を越えると、頂上までは消雪しています。

写真:上段・七合目周辺 下段・八合目周辺 7/16