浮島湿原観察講座

本日、ビジターセンター観察講座「湿原散策:浮島湿原」が行われました。この湿原の成り立ちは、沼の中に張り出していた土手が「ちぎられた」ものや湖底の泥炭層が浮き上がったもの、中島だったものの根元が次第に細くなり分離して浮島になったものなどが沼に浮遊して混在しています。沼には「ヒツジグサ」が開花しており、見頃となっています。このヒツジグサ、地下茎から柄を伸ばしてその先に花を浮かべます。昼に開花して夜になると閉じます。直径5mmで、花弁は約10枚あります。また、本日は快晴ということもあり、表大雪も望めました。

写真:浮島湿原 ヒツジグサ 8/4

浮島湿原

標高870mの台地上に形成された、周囲3km、面積22haの山地高層湿原。湿原入り口までは約30分、湿原一周約1時間のコース、現在はタチギボウシやトキソウ、ヒツジグサ等々が開花しています。

写真:タチギボウシ 8/3

雪解けは進みましたが…

緑岳の登山道はだいぶ雪解けが進み、第一花畑の端部に長大な雪田が残ってはおりますが、第二花畑上部からエイコノ沢にかけて、100m~20m程度の雪田が4カ所散在するのみとなりました。とはいえ、花畑の開花はあまり進んでおらず、登山道脇のエゾコザクラが目立つ程度で、チングルマの群落が花開くにはまだ時間がかかりそうです。消えかかっていてハッキリとは確認できませんでしたが、第一花畑端部の雪田上を横切るヒグマのものと思われる足跡がありました。鳴り物を携行したり、音を出すなりして、相手に注意を喚起するよう心掛けてください。開花状況登山口:ヨツバヒヨドリ↑下部樹林帯:ゴゼンタチバナ◯第一花畑:エゾコザクラ↑キバナシャクナゲ↓チングルマ始・アオノツガザクラ始第二花畑:エゾコザクラ◯エイコノ沢ガレ場付近:ヤマハハコ↑ウメバチソウ↑チングルマ↑ハイマツ帯:カラマツソウ↑チシマノキンバイソウ↑マルバシモツケ↓ウサギギク↓岩塊斜面:イワブクロ↓コマクサ↓チシマツガザクラ↓シラネニンジン↓緑岳稜線:チシマツガザクラ↓エゾタカネツメクサ↓イワブクロ↓サマニヨモギ↓クモマユキノシタ↓エゾハハコヨモギ↓チシマギキョウ↓ウスユキトウヒレン↓エゾツツジ終

写真:緑岳第一花畑 8/2

北鎮岳分岐下雪渓

状況の変化はあまりありません・・・。相変わらずの急斜面です。本日は気温も上がってきたため、雪もやや腐り気味で上下山はアイゼンなしで可能でしたが、やはり天候状況によっては、いつ凍りつくか心配な部所です。特に、下りではまだまだ「オススメ」できない状況です。装備を万全に安全な山行を。

写真:分岐下遠望(上段)・分岐見上げる(下段) 8/1

チシマツガザクラがいっぱいです

黒岳山頂周辺から北鎮岳分岐下までの間、写真の「チシマツガザクラ」がまだまだ見頃となっています。部分的には萎れかけも目立ってきましたが、今年はこのチシマツガザクラも当たり年です。小さなお花のため、中々目立ちませんが、人気のあるお花です。尚、お鉢平周辺では「ヒグマ」の出没情報があります。鳴り物はお忘れなく!

写真:北鎮岳分岐下(奥はお鉢平) 8/1