五色ヶ原上部

五色ヶ原は全体的にまだ雪解け直後で花は咲きそろっておりませんが、最上部で咲き始めたホソバウルップソウの群落を見ました。2010年の林道閉鎖直前には、上がササでおおわれて非常に歩きにくい状態だった木道は、しっかりササ刈りがされていて歩きやすくなっていました。関係機関のご尽力に感謝します。

写真:五色ヶ原上部のホソバウルップソウ群落 五色ヶ原上部の木道 7/2

沼ノ原登山道徒渉点

登山口から沢の右岸伝いに着けられた巻き道を沢に再び降りる地点に以前あった、太いエゾマツの丸木橋は流され、水流のなかを飛び石づたいに徒渉を強いられます。増水時は渡るのが難しいかもしれませんので、入山前にお天気を確認する必要がありそうです。

写真:沼ノ原登山道徒渉点 7/2

落石注意

樹林帯の急斜面最上部(「沼ノ原2km」看板の直下)は侵食が激しく、石が不安定な状態で登山道上に乗っかっている箇所もありますので、グループ登山の場合などは、下の登山者に落石を当てないように慎重に上り下りしてください。

写真:沼ノ原登山道下部樹林帯 7/2

大沼キャンプ指定地

大沼キャンプ指定地は水が引いてきて、テントが張れる状態になっていますが、大雨の後などは水没して使用不能になりますので、これまた、入山前のお天気チェックが必要になります。

写真:大沼キャンプ指定地 7/2

五色ヶ原下部はまだ雪

五色の水場からは急斜面の登りになります。溝上にえぐれた細くて滑りやすい登山道を登ると、幅90mほどの雪田が残っており、下部15mくらいはかなりの急傾斜になっているので、登下降のさいは充分に気をつけましょう。雪面の状況しだいではステップカットやアイゼンが必要になります。
 この雪田を皮切りに、130m,220m,80m,80m,50m,200mと、立て続けに雪原が現れます。地形図やGPSで現在地を確認し、コンパスで方角を定めて進むことになりますので、登山技術に自信のない方はしばらく入山を控えたほうがよさそうです。

写真:五色の水場上部雪田 五色ヶ原下部雪原 7/2