冬山装備が必要

 本日、旭川地方気象台から旭岳の初冠雪の報道発表がありました。登山口の銀泉台へ通じる道道も明日(10月5日)11時から冬季通行止めに入り、登山シーズンが終了します。

 赤岳登山コースも第一花園ではウラジロナナカマドはほとんど落葉し、ダケカンバの黄葉も色づきのピークを過ぎ、落葉が始まりました。第二花園付近から登山道上が薄く積雪に覆われはじめ、第三雪渓から上は雪面が硬くアイゼンが必要な状況になっていました。冬山装備なしの登山は危険な季節に入ったようです。
 黒岳や緑岳は登山口へのアクセスが可能でまだ登山はできますが、斜面上部や稜線ではアイゼンやピッケルが必要になることもあり、もはや夏山ではありません。しっかりした装備と防寒対策をして登山に臨んでください。例年この時期は、低体温症による死亡事故も起きていますので、くれぐれもご注意ください。

 写真 赤岳第一花園 第三雪渓 10月4日

大雪高原沼の紅葉

10/1で、高原温泉線のマイカー規制が終了しました。林道閉鎖は10/11の17:00になり、訪ねることができるのはあとわずか十日間。
気温は低くなり、雪が降る可能性もありますので、入山の際に防寒着、雨具をしっかりお持ちください。ぬかるみが所々ありますが、避けながら歩くと周りの植生を痛めることになりますので、歩くときやほかの登山者とすれ違うときは、植生を大切にすることを心掛けて歩きましょう。

緑岳・紅葉情報

第一花畑、第二花畑のチングルマが赤くなり、ナナカマドの葉は枯れてしまった部分がありますが、ダケカンバ、ミネカエデは鮮やかな黄色になりました。
写真:第一花畑 ガレ場から高根ヶ原方面

銀泉台の紅葉

銀泉台の見晴台から見た第一花園です。
ナナカマドは部分的に枯れていて、赤色は少ないですが、ダケカンバなどの黄色が鮮やかに輝いている。
気温は下がって来ていますので、入山の際に防寒着を忘れずに。

黒岳七合目・紅葉情報

黒岳の山頂までは行かないけれど、黒岳の紅葉を思う存分楽しみたいという場合は、黒岳七合目にある散策路「黒岳カムイの森のみち」がおすすめです。最終地点の「あまりょうの滝展望台」からは黒岳の北東斜面と沢筋に広がるダケカンバのすばらしい黄葉を楽しむことができます。ぜひ、行ってみてください。

写真:黒岳北東斜面・あまりょうの滝方面(あまりょうの滝展望台より) 9/29