10/3に初冠雪となった黒岳。ここ数日秋晴れが続き、五合目展望台から見える黒岳の斜面は上部に薄っすら雪が残っている程度です。五合目周辺や七合目のリフト乗降所付近にはほとんど雪はなく、寒くない格好であれば散策や景色を楽しめますが、七合目から上の登山道は冬山&雪山です。七合目周辺でも氷が張っていたり霜柱が見られたりしましたし、登山道上にある石や木材の上も小さな氷の粒が敷き詰められたかのように白くなっており、とても滑りやすいです。八合目から上は雪が解け残っている部分が増え、九合目から山頂までは雪面の厚みも増していきました。特に、山頂直下の部分は完全に雪面が凍っており、急斜面で足をかける部分もなく、アイゼンが必要な状態となっています。そんな状態ですが、周りを見渡すと、しっかりと冬山装備で来られた登山者の方もいれば、軽装(ジャージ・綿パン・手袋帽子なし・スニーカーなどの短靴…etc)の方も多かったです。
最近、大雪山系では遭難が相次いでいます。‟せっかくだから‟ ‟行けるところまで行ってみよう”というような安易な気持ちで山頂を目指すのはお止めください。麓は紅葉散策にちょうど良い気候でも、黒岳はすでに冬山です。しっかりとした装備と計画を立てて、いらしてください。
写真:黒岳山頂、黒岳九合目登山道 10/11