白雲小屋の水場はまだ大丈夫

白雲小屋の水場は、背後にまだ雪渓が残っており、今月末くらいまでは枯れる心配はなさそうです。来月下旬の小屋締めまで水が汲めるかどうかは、今後の天候次第でしょう。

写真:白雲岳避難小屋 8/18

チングルマの穂が目立つ緑岳山腹

緑岳の第一・第二花畑周辺では花が終わったチングルマの穂が目立つようになってきました。ただし雪解けの遅かった第一花畑の奥では、まだエゾコザクラが見頃です。数は多くないですが、第二花畑ではヨツバシオガマやミヤマリンドウが奇麗に咲いています。

写真:緑岳第二花畑上部 8/18

秋の気配漂う高山帯

森林限界を超えて高山帯に入ると、ビミョーに色が変わりはじめたウラジロナナカマドがあり、そろそろ紅葉にむけて準備を始めているのかなという印象です。紅葉の名所として知られる所謂「タスキの紅葉」の斜面も、写真ではわかりづらいのですが、すこし色が変わりはじめたかなぁ…と感じるていど。紅葉が始まったというにはまだ早いでしょうか。

写真:緑岳「タスキの紅葉」斜面(南沢) 8/18

赤岳・紅葉情報

赤岳コースのなかでも第1花園下部のウラジロナナカマドが、局所的ではありますが遠目からでもわかるぐらいほんのりと色づいてきました。この周辺は夜間の吹き降ろしの冷たい風の影響を受けやすい為、毎年どこよりも早くから色づく傾向があります。

コース全体ではウラシマツツジやヒメイワタデの葉が色づいている以外、ウラジロナナカマドはどこも色づいてはいませんので、紅葉前線スタートとはまだ言えるような状況ではないかもしれません。

しかし、山は確実に秋の準備を進めており、特に山頂周辺の風は数日前よりも肌寒く感じるようになり、気温も白雲岳避難小屋では最低気温が10度を下回る日も多くなってきました。

8月中旬を過ぎたばかりですが、山は確実に秋の景色へと移行していますので、これから登山を予定されている方は手袋や帽子などの防寒具を用意する事をお勧めします。

*赤岳コースに残る登山道上の雪渓は、第2花園の約20mを残すのみとなってきました。

写真:赤岳第1花園のウラジロナナカマド 8/17

再度のお知らせ

再度お知らせいたします。
前回もアップ致しましたが、センターに来られる方も含めて周知が弱い為、再度です。

只今、高原温泉沼巡りコースは閉鎖されています。
先日の雨の影響で、ヤンベ分岐にかかる橋が流されています。

開通まではまだ日数がかかるようですので、開通後またお知らせいたします。

2014.08.15