沼ノ原への林道は通行可

台風11号から変わった低気圧の通過による雨の影響が心配された沼ノ原への林道(層雲峡本流林道)ですが、とくに問題はなく通行可能です。
登山道は、ここ数日降り続いた雨で所々にぬかるみがあります。写真はニシキ沢の徒渉点ですが、水量は若干多いていどで、ルートファインディングがしっかりできれば、靴を濡らさなくても渡ることができます。

写真:ニシキ沢徒渉点 8/14

ネマガリ廊下は笹刈りされています

以前は完全なヤブ状態で、熟達者でも行くのを諦めていた、沼ノ原分岐からネマガリ廊下経由で石狩岳へむかう登山道も、しっかり草刈りがされており、以前のようなヤブこぎはなくなっています。

写真:沼ノ原分岐 8/14

赤岳コースの状況

赤岳コースの開花状況は、山頂周辺でクモイリンドウとチシマツガザクラが数カ所で咲いていましたが、他に目立つ花はあまりありませんでした。第4雪渓では、チングルマ、アオノツガザクラ、エゾウサギギク、エゾヒメクワガタ、ミヤマリンドウなどが見られましたがコース全体では、ほぼ花の時期が過ぎてきました。

赤岳コースに残る登山道上の雪渓は、第2花園の約40mを残すのみとなってきました。

写真:赤岳第2花園のエゾコザクラ 8/9

赤岳~黒岳コースの登山道状況

赤岳~黒岳コースでは、先日の大雨の影響で登山道上に大きな溝や深くえぐれている場所が数カ所ありました。
通行止めとなるような被害ではありませんが、登山の際には充分に気をつけて通行してください。
小泉岳分岐~白雲岳分岐間と北海岳山頂~北海岳中間ベンチ間の2か所が特に大きな溝がありました。

写真:北海岳ベンチ上の大きな溝  8/9

雲海とエゾシマリス

早朝綺麗な雲海が発生しました。
登山道上からも見ることができ、本日の登山者の方はお花と雲海で、上りの辛さも半減したことでしょう。

早朝等は気温も低下しており、シマリスやナキウサギが貯食に忙しそうでした。

この寒さで、小動物も秋を感じているのでしょうか?

写真:黒岳五合目から雲海と屏風岳・エゾシマリス(ポン黒岳にて) 8/9