黒岳北東斜面

 黒岳の残雪状況です。
雪どけが随分と進んでいます。

 七合目周辺では、1m・1mと短い雪渓が2ヶ所、八合目周辺で1m・3m・4mとこちらも短い雪渓です。
今後、気温も上がる予報が出ましたので、数日中には消雪すると思われます。

 但し、短いとはいえ雪面が「ツルツル」の場所も有り、特に下りはまだ注意が必要です。
また、雪渓付近では「踏み抜き」も多数あることと、登山道との境い目は「ドロドロ」状態です。

 装備を万全に、安全な山行をお願いします。

写真:七合目周辺 7/4
  • 踏み抜きには十分注意してください。

赤岳コースの雪渓

 雪どけは進んではいるものの、まだまだたくさんの雪が残っています。
特に、朝夕は雪面が固く上下山ともに慎重な歩行が求められます。

 お花の状況は、全般的には「咲き始め」という状態です。
キバナシャクナゲ、イワウメ、チングルマなど咲き始めてはいますが、コマクサ平ではまだ「蕾」の状態です。

 装備を万全にゆとりを持って安全な山行をお願いします。

写真:赤岳第一花園周辺 6/29
  • 滑落には十分注意してください。

緑岳コースの開花状況

 緑岳~小泉岳間のお花の状況です。
6月の低温で心配されていましたが、ホソバウルップソウが開花し始めました。

 今は、エゾオヤマノエンドウとミヤマキンバイが見頃を迎えています。
稜線のお花見登山に向かう方は、緑岳ピークへ向かう途中に広く雪渓が残っている部分がありますので、
視界の悪い日の登山は、道迷いなどにご注意下さい。

写真:緑岳のホソバウルップソウと緑岳第2花園上部の雪渓 6/29
  • ホソバウルップソウ : 開花しました。

  • 視界不良時は十分注意してください。

センター講座が行われました

 センター講座「春山トレッキング:高原沼」が行われました。
不安定な天候の中、総勢11名で無事に終了しました。

 紅葉の名所として知られていますが、春や夏にも見どころがたくさんあります。
特に、大雪山の固有植物である「ダイセツヒナオトギリ」や北海道の固有植物「タニマスミレ」が咲くことでも知られています。

 周辺で見られる植物は150種以上ともいわれ、湿性植物だけではなく硫気孔植物など狭い範囲に多様な植物が自生しています。
是非、春や夏にも訪れてみて下さい。

写真:式部沼周辺 6/28
  • 大雪高原沼 : 熊出没注意

お花も続々と

 浮島湿原は、標高870mに2000~2500年前に形成された山地高層湿原です。
国道273号線から林道を約3km程入った場所が入口です。

 遊歩道を1.6km、約30分で湿原に出ます。
湿原は約1時間ほどで一周できますが、一部木道が老朽化していますので注意が必要です。

 エゾイソツツジやワタスゲが開花しており、見頃となっていました。
ヒグマの生息地でもありますので、鳴り物は必須です。

写真:浮島湿原入口 6/27
  • 浮島湿原 : 熊出没注意