黒岳北東斜面

 七合目から八合目上部にかけて、まだまだ多くの残雪があります。

 滑落の心配はやや軽減されていますが、登山道は「ツルツル」「踏み抜き」「ドロドロ」と様々で、転倒の危険が大きい状態です。

 八合目上部を過ぎると、お鉢平展望台手前までは消雪していますが(赤石川方面は全面雪)、登りはじめから八合目周辺までは上下山とも慎重に歩かれて下さい。

 尚、本日は多くの登山者がいましたが、スニーカーで登山をされている方も見受けられましたが、かなりのリスクがあります。

 装備を万全に安全な山行をお願いします。
尚、気温が低く推移しています。防寒対策もお忘れなく。

写真:七合目周辺と八合目周辺のドロドロの登山道 6/27
  • まだまだ残雪があります。

  • 登山道は悪路となっています。

開通のお知らせ

 道道銀泉台線が昨日開通しました。残雪はここ10数年でもっとも少ない印象です。例年ならまだスキーができるほどの残雪がある第一花園も、写真のようにすでに登山道が露出している部分もあります。とはいえ、急斜面の横断になりますので、登下降の際はじゅうぶんお気をつけください。

写真:銀泉台 6/26
  • 赤岳 : 多くの残雪がありました。

三笠新道

 今朝の『北海道新聞』朝刊に、高根ケ原付近での滑落事故の記事が載っていました。
残雪期である六月から七月上旬にかけては、道迷いとともに滑落事故も多い時期です。

 スキー場の中上級者コース(斜度20~30度)程度の斜面でも、滑落して立ち木や岩にぶつかれば大ケガをします。コースによっては、アイゼンやピッケルの携行も考慮に入れてください。各地で山開きのイベントが行われていますが、大雪山はまだ夏ではありませんので、そのつもりで入山願います。

写真:三笠新道 6月20日
  • 滑落には十分注意してください。

緑岳第二花畑

 山はさらに雪解けが進み、緑岳第二花畑でも木道が一部露出してきました。だからといって道迷いの可能性が少なくなったというわけではありません。写真を見ていただくと分かるとおり、杭の頭が出ているところが夏道です。

 しかしその痕跡も少し歩くとなくなり、だだっ広い雪原が広がります。足跡をたどっていけば大丈夫だろうといういうのは甘い考えです。
 もう一枚の写真を見ていただくと、足跡が二列あるのが分かると思います。まっすぐ直進しているものと、左方向から戻ってくる足跡です。実は左の足跡は、間違った方向へ進んでしまったのに気づいて戻ってきた足跡です。慣れた人であれば、すぐに判別がつくのですが、この場所が初めてだったり、慣れていない登山者は、騙されて間違った方向へ誘導される可能性があります。

 こういう天気のときは、常にコンパスやGPSで方角を確認しながら進むのが登山の常道です。毎年繰り返しになりますが、年間を通じてもっとも道迷いの起こりやすいのがこの時期です。初心者だけでの入山は止めていただくよう、お願いいたします。

写真:緑岳第二花畑 緑岳第二花畑上部 6/20
  • 道迷いに注意

白雲岳避難小屋周辺

 白雲岳避難小屋は本日より管理人が入ります。すでにテントサイトは露出しており、テントが張られておりました。水場も使えるようになっています。

写真:白雲岳避難小屋テントサイト 白雲岳避難小屋水場 6/20
  • ほぼ雪はありません。

  • 水場