赤岳コースの雪渓

赤岳~緑岳

 銀泉台から赤岳、緑岳を経由して高原温泉へ下りるコースを行ってきました。
久しぶりの晴れ間のため、赤岳は登山者で賑わっていました。

 この1週間でだいぶ雪渓の融雪が進んだようです。
それでも、雪渓はまだまだ残っていますので、低温時や視界不良時の登山は、道迷いや滑落に注意。

 小泉平では、チョウノスケソウがいくつかお花をつけ始めていましたが、
低温が続いていたため、花の開花は、やや遅れているようです。

 今日は、青空で晴れていましたが、稜線にでると冷たい風。
防寒対策もして、これからのお花の時期の登山をお楽しみください。

写真:赤岳第三雪渓の残雪と小泉平のチョウノスケソウ  7/5
  • 滑落には十分注意してください。

  • チョウノスケソウ : 新たに開花しました。

赤石川方面

 赤石川の状況です。
「蛇カゴ」は全て露出しました。

 但し、蛇カゴを渡った対岸は雪が落ち不安定な状況となっていますので、右側の川を渡り
低い場所を見つけて雪渓を上がって下さい。

 向かって左側の雪渓を歩行することも可能ですが、間もなく雪が落ちそうな状態ですので十分な注意が必要です。
近日中にパトロールの方が、蛇カゴを渡って対岸の雪渓を上がれるよう階段を作る予定です。

 また、北鎮岳分岐下の雪渓はまだまだ急斜面に多くの雪渓が残っています。
全体的に雪どけが進んでいますが、ここだけは「別格」でした。昨年よりも多い状況です。

 装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:赤石川 7/4
  • 装備を万全に安全な山行をお願いします。

黒岳のお花たち

 黒岳から雲ノ平のお花の状況です。
八合目上部から、少しずつですが花数も増えてきました。

 但し、昨年と比較すると約一週間程度の遅れが出ています。(7/4現在)
九合目周辺では、ようやく「ウコンウツギ」「チシマノキンバイソウ」が開花してきました。

 黒岳石室周辺では、前回(6/27)と比較すると「キバナシャクナゲ」がやや下降気味。
雲ノ平の「キバナシャクナゲ」は、見頃・蕾・やや下降と様々な状況です。

 また、雲ノ平の「チングルマ」はまだまだこれから、「エゾノツガザクラ」がようやく開花といった状況です。
今後の気象情報を注視する日が続きそうです。

写真:九合目周辺のチシマノキンバイソウと雲ノ平のエゾノツガザクラ 7/4
  • チシマノキンバイソウ : 開花してきましたが、蕾もまだまだたくさんあります。

  • 雲の平方面

黒岳北東斜面

 黒岳の残雪状況です。
雪どけが随分と進んでいます。

 七合目周辺では、1m・1mと短い雪渓が2ヶ所、八合目周辺で1m・3m・4mとこちらも短い雪渓です。
今後、気温も上がる予報が出ましたので、数日中には消雪すると思われます。

 但し、短いとはいえ雪面が「ツルツル」の場所も有り、特に下りはまだ注意が必要です。
また、雪渓付近では「踏み抜き」も多数あることと、登山道との境い目は「ドロドロ」状態です。

 装備を万全に、安全な山行をお願いします。

写真:七合目周辺 7/4
  • 踏み抜きには十分注意してください。

赤岳コースの雪渓

 雪どけは進んではいるものの、まだまだたくさんの雪が残っています。
特に、朝夕は雪面が固く上下山ともに慎重な歩行が求められます。

 お花の状況は、全般的には「咲き始め」という状態です。
キバナシャクナゲ、イワウメ、チングルマなど咲き始めてはいますが、コマクサ平ではまだ「蕾」の状態です。

 装備を万全にゆとりを持って安全な山行をお願いします。

写真:赤岳第一花園周辺 6/29
  • 滑落には十分注意してください。