緑岳コースの開花状況

 緑岳~小泉岳間のお花の状況です。
6月の低温で心配されていましたが、ホソバウルップソウが開花し始めました。

 今は、エゾオヤマノエンドウとミヤマキンバイが見頃を迎えています。
稜線のお花見登山に向かう方は、緑岳ピークへ向かう途中に広く雪渓が残っている部分がありますので、
視界の悪い日の登山は、道迷いなどにご注意下さい。

写真:緑岳のホソバウルップソウと緑岳第2花園上部の雪渓 6/29
  • ホソバウルップソウ : 開花しました。

  • 視界不良時は十分注意してください。

センター講座が行われました

 センター講座「春山トレッキング:高原沼」が行われました。
不安定な天候の中、総勢11名で無事に終了しました。

 紅葉の名所として知られていますが、春や夏にも見どころがたくさんあります。
特に、大雪山の固有植物である「ダイセツヒナオトギリ」や北海道の固有植物「タニマスミレ」が咲くことでも知られています。

 周辺で見られる植物は150種以上ともいわれ、湿性植物だけではなく硫気孔植物など狭い範囲に多様な植物が自生しています。
是非、春や夏にも訪れてみて下さい。

写真:式部沼周辺 6/28
  • 大雪高原沼 : 熊出没注意

お花も続々と

 浮島湿原は、標高870mに2000~2500年前に形成された山地高層湿原です。
国道273号線から林道を約3km程入った場所が入口です。

 遊歩道を1.6km、約30分で湿原に出ます。
湿原は約1時間ほどで一周できますが、一部木道が老朽化していますので注意が必要です。

 エゾイソツツジやワタスゲが開花しており、見頃となっていました。
ヒグマの生息地でもありますので、鳴り物は必須です。

写真:浮島湿原入口 6/27
  • 浮島湿原 : 熊出没注意

赤石川方面


 赤石川の状況です。
川に行くまでは全面雪となっています。本日は、視界がまったくきかず、このような状況では「道迷い」の可能性もありますので、装備を万全にお願いします。

 写真の通り、手前の「蛇カゴ」が見え始めました。
まだ雪の上を歩けますが、亀裂も少しずつ入ってきましたので、十分注意されて下さい。

 尚、北鎮岳分岐下の雪渓は、濃いガスのため写真が撮れませんでしたが、いつも通りの急斜面となっています。

 朝晩は、雪面が凍りつく場合もありますので、十分な装備が必要です。現段階では、下りで歩行することはあまりおススメできない状況です。

 写真二枚目は「おまけ」です。シマリスが巣造りを始めていました。繁殖が近いようです。

写真:赤石川・巣材集めのシマリス 6/27
  • 装備を万全に安全な山行をお願いします。

  • エゾシマリス : 繁殖期を迎えました。

黒岳のお花たち

 黒岳から雲の平方面のお花の状況です。
5月から6月にかけての低温で、お花の開花がやや遅れています。

 但し、ここにきて九合目周辺から少しずつお花が目立ち始めました。

 チシマノキンバイソウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、エゾノハクサンイチゲ、クロユリなどなど。
(詳細は山情報をご覧ください。28日アップ予定です)

 また、石室周辺では「キバナシャクナゲ」が見頃を迎えています。

 雲の平でも「キバナシャクナゲ」が一部見頃の所も出始めましたが、まだまだ蕾もたくさんありますので、これからさらに開花してくると思われます。

写真:頂上直下のエゾノハクサンイチゲと雲の平のキバナシャクナゲ 6/27
  • エゾハクサンイチゲ : 新たに開花しました。

  • キバナシャクナゲ : 開花してきましたが、蕾もまだまだたくさんあります。