ポン黒岳周辺

 黒岳山頂周辺からポン黒岳周辺に至るまで、
「ウラシマツツジ」が「部分的」に色付いてきました。

 ここ数日は、黒岳石室で早朝の気温が一桁の後半
日中は比較的暖かい日(本日はかなりの暑さでした)が続いたことで、
色が付いてきたものと思われます。

 ここの場所のみで見ると、昨年比約半月早く色が付いてきてますが、
今後の天気予報では、暖かい日が続く予報となっていますので、紅葉の進み具合は
停滞する可能性もあることから、本日現在「紅葉前線スタート」のフレーズは見送ります。
(今後の気象を注視することとなります)

*黒岳北東斜面
 花数や種類も随分と減ってきており、萎れかけも目立ってきていますが
まだまだ「ダイセツトリカブト・ミヤマアキノキリンソウ・ヤマハハコ・アザミ類」等が
斜面を彩っています。

*雲ノ平周辺
 全体的にチングルマの綿毛で占められています。

*北鎮岳分岐下
 歩行部の雪渓が消雪しました。消雪間近のため、
ややぬかるんでいますが慎重に歩かれて下さい。
(登山道上には数メートル残っていますが、雪渓をまいて登頂できます)

*赤石川
 昨日の雨でやや水量が多いですが、
問題なく徒渉可能です。

*ヒグマの目撃や痕跡が多いです。いつもは目撃しない場所での痕跡等が多いです。
 個体も大きいものや・親離れ後のもの・親子連れとさまざまです。
 登山道付近にも出没していますので、鳴り物は必ず持参して下さい。

写真:ポン黒岳周辺のウラシマツツジ 8/19
  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

緑岳コースの開花状況

登山情報
 ここのところヒグマの目撃情報や痕跡が目につきます。赤岳登山口で吠えられたという方もいます。
見通しの悪い場所では意識して音を出すなど、人の存在を知らしめるようにご注意ください。

 写真は、板垣新道分岐道標に付けられた引っ掻き傷と、
背中をこすった時に残置したと思われるヒグマの体毛です。

 緑岳の登山道では路上をおおう残雪はすべて消失しました。
花は、第一花畑からエイコの沢ガレ場にかけて所どころエゾコザクラやハクサンボウフウが見頃になっている場所があります。
 緑岳から板垣分岐にかけてと、白雲小屋周辺ではクモイリンドウが見頃です。
花を楽しみたい方には白雲小屋まで足を伸ばすのがおすすめです。
もちろん日が短くなってきているので、余裕を持った日程で行動するのが基本ですが。

 白雲小屋の水場は、若干水流が細くはなっていますが、とうぶん枯れることはないと思われます。
縦走路の水場情報としては:南沼〇 美瑛富士・双子池× となっております。

開花状況
 第一花畑端部 エゾコザクラ〇
 第二花畑周辺 ハクサンボウフウ〇
 板垣分岐周辺 クモイリンドウ〇
 白雲小屋周辺 クモイリンドウ◎ ミヤマサワアザミ・イブキトラノオ・エゾコザクラ〇

写真 クモイリンドウ(白雲小屋) ヒグマの体毛(板垣分岐) 8/16
  • クモイリンドウ : 見頃です。

  • ヒグマが出没していますので、山に入られる方は十分な注意が必要です。

黒岳石室周辺

*黒岳情報

北東斜面
 時期的に、花の種類や花数も随分と少なくなってきましたが、
ダイセツトリカブト・ミヤマアキノキリンソウ・オニシモツケ・アザミ類が斜面を彩っています。

ポン黒岳
 お花はそろそろ終花の状態ですが、ウラシマツツジがほんのりと色が付き始めました。
そろそろお山も秋の準備のようです。
(まだ一部に色が付いた程度ですので、紅葉が始まった状態ではありません)

石室周辺
 雪どけ場から、チングルマやエゾノツガザクラが開花していますが
範囲は狭いです。

雲ノ平周辺
 全体的に、チングルマの綿毛で占められています。

赤石川
 水量が落ち着き流れも弱く徒渉可能です。
但し、前日や当日の降雨時はまだまだ注意が必要です。

北鎮岳分岐下雪渓
 随分と距離が短くなってきましたが、
朝晩の気温の低下で雪面が硬いです。特に、下りの歩行は要注意です。

*ヒグマの目撃や痕跡があります。鳴り物は必ず持参して下さい。

写真:石室周辺 8/11
  • エゾツガザクラ : 局所的に咲いています。

大雪高原沼

*お知らせ

 道路工事の為、8月21日から8月26日までの間「高原温泉道路」が
通行止めとなります。

 8時30分から16時までの時間が通行止めとなりますが、
それ以外の朝夕の時間帯は通行可能です。

 尚、完成時期は天候により前後するとのことです。
ご不明な点は「上川町役場 建設水道課」までお問い合わせください。
(01658-2-4060)

*ひがし大雪自然館より情報の提供がありました

・ユニ石狩岳→迂回林道を利用して登山口まで行けるようになりましたが、
・石狩岳→ユニ石狩岳から縦走はできますが、ブヨ沢の野営指定地で1泊しないと厳しいとのことです。
・ニペソツ山→今まで一般供用していなかった「幌加コース」の登山道を整備中とのことです。
 今シーズン中には終了できるようですが、
 こちらも一般的な体力の方であれば 、野営指定地で1泊しないと厳しいと思われますとのことです。

2017.08.10

赤岳コースの雪渓

登山情報
赤岳コースの残雪状況は、第1花園看板手前の樹林帯に約5mの雪渓が残る以外はすべて消失、
第2花園は約50m、第3雪渓約27m、第4雪渓も登山道沿いはすべて消失していました。
特に注意しなければいけないのは第3雪渓ですが、下山時以外は大きな問題もないと思われます。

 開花状況は、全体的にまばらで雪解けの遅い場所でも花数が少ない感じがしますが、
奥の平や第3雪渓周辺ではこれから開花してくると思われます。

 白雲岳避難小屋周辺では、クモイリンドウ、ダイセツトリカブト、トカチフウロなどは開花していますが、
例年よりも開花している株は少ない状況となっています。

開花状況
 第1花園  チングルマ〇・エゾウサギギク〇・エゾコザクラ〇・ミヤマキンポウゲ〇
 第2花園  エゾコザクラ〇
コマクサ平 イワブクロ↓・コマクサ↓・ミヤマキンバイ↓・チシマツガザクラ〇
 第3雪渓  エゾコザクラ〇・チングルマ〇・エゾヒメクワガタ〇
 第4雪渓  イワギキョウ〇・エゾウサギギク〇・ミヤマリンドウ〇・エゾヒメクワガタ〇
 赤岳山頂  イワブクロ↓・タカネツメクサ↓
白雲岳避難小屋  クモイリンドウ〇・ダイセツトリカブト↑・トカチフウロ〇・エゾコザクラ〇

写真 白雲岳避難小屋前のクモイリンドウ 8/8
  • クモイリンドウ : 全体的に開花してきましたが、満開というほどではありません。