春季観察会始まります

 五月に入りました。三日からの連休後半(三日・四日・五日)に層雲峡ビジターセンターでは春季観察会を開催します。タイトルは「ダム湖に沈んだ三つのイシカリ川を訪ねる」。

現在の大雪ダムが建設される以前、ダムのすぐ上流で、“イシカリ”と名の付く三本の支流が合流していましたが、ダムの建設による湛水で水底に沈んでしまいました。

 大雪山の父・小泉秀雄は、かつてこの場所を「奥山盆地」と呼び、北アルプスの上高地にも匹敵する景勝地として絶賛しました。また三万年以上前の大雪山中央火口(お鉢平)の大噴火による火砕流が石狩川をせき止めてつくった「古大雪湖」があった場所でもあります。

 今回の観察会では、ダム湖に沈む前の「奥山盆地」をイメージしてもらうのが目的なのですが、幸いにもダム湖の水位が下の写真のように低く、水底の観察にはもってこいの条件になっています。この機会にかつての奥山盆地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

写真 大雪湖 2025年5月1日