黒岳のお花たち

黒岳情報

 先週に続き黒岳のお花は、花数・種類も増え
見頃の状態です。

 特に、頂上直下の「チシマノキンバイソウ」は範囲をさらに拡げ
「オニシモツケ」等の群落と合わせ、登山道脇を賑わせています。

 頂上からポン黒岳については「イワブクロ」「チシマツガザクラ」「エゾツツジ」「イワギキョウ」等が
開花していますが、今後さらに花数を増やしていくと思われます。

 石室周辺では雪どけ場から「エゾツガザクラ」「チングルマ」「イワヒゲ」「ミヤマキンバイ」等が
開花しており小群落を形成しています。

 雲ノ平周辺では群落を形成していた「チングルマ」等がまだ群落はあるものの、
そろそろ終花・綿毛の状態に移行しています。

 赤石川方面・北海沢方面は雪どけ場から「イワウメ」「エゾコザクラ」「チングルマ」「エゾツガザクラ」
「アオノツガザクラ」「ミネズオウ」等が小群落を形成しています。

 間もなく7月も終わりとなり8月に入っていきますが、場所によっては見頃のお花も数多くあり秋のお花も
開花していきますが、これからの開花はラストスパートとなり秋へ移行していきます。

*赤石川は先日の大雨の影響で、やや水量多く流れもありますが、問題なく渡渉できます。
*北鎮岳分岐下雪渓は雪上歩行距離は短くなったものの、相変わらず起伏のある雪渓です。
 日中気温があがり、やや雪面が軟らかくなりますが、それ以外の早朝や悪天候時は雪面が硬くなります。
 特に、下りでの使用は十分注意されて下さい。

 本日は気温も上がり(早朝6時 五合目で既に20℃超え)、黒岳の登りでは「熱中症」の可能性
もあるほどでしたが、頂上に着くと(本日はやや強風)かなりの冷え込みでした。天気予報を確認されて、
暑さ対策や防寒対策も考慮されてください。

写真:頂上直下のチシマノキンバイソウ 石室周辺の雪どけ場からエゾツガザクラ 7/29

緑岳コースの開花状況

緑岳開花状況

 緑岳の登山道も雪解けが進み、第一・第二花畑の開花が進んできました。
稜線では、エゾツツジやチシマギキョウなど夏の花が開花中です。
 残雪もほとんどなくなり、第二花畑上部に三ケ所のみとなりました。

開花状況
緑岳登山口周辺:ダイセツヒナオトギリ↓
緑岳第一花畑:コエゾツガザクラ・エゾコザクラ↓ チングルマ・ミヤマリンドウ・アオノツガザクラ↑
緑岳第二花畑~エイコの沢ガレ場:エゾノツガザクラ↑ エゾコザクラ○ アオノツガザクラ・チングルマ・ハクサンボウフウ↑
緑岳斜面:シラネニンジン↓ ウスユキトウヒレン・イワブクロ・チシマツガザクラ↑
緑岳~板垣分岐:イワブクロ・エゾツツジ・エゾハハコヨモギ↓ チシマギキョウ〇 サマニヨモギ↑

残雪状況
第一花畑:端部を除き登山道露出
第二花畑:残雪なし
第二花畑上部~エイコの沢ガレ場:10m,8m,15m の三ケ所

写真 緑岳第一花畑端部 緑岳第二花畑 7/29

赤岳コースの雪渓

 赤岳山頂に至る雪渓は、第一花園樹林帯入口に約5m、
第二花園約88m、第四花園約8m・20mと断続的に残っています。

 踏み抜きの場所や、雪面が硬く滑りやすい部所、
また雪どけ水の影響での登山道の悪路等があります。

 お花は雪どけとともに各所開花してきていますが、
コマクサ平では株は少なくなってきていますが、いまだ見頃の状態を保っています。

 尚、山頂付近には雪渓はありませんが、
強風時等は非常に寒さを感じます。防寒対策も忘れずにお願いします。

写真:登山道脇のヨツバシオガマ 7/26

センターだよりが発刊されました

センターだより第92号(7月)が発刊されました。

今回の表紙は「エゾナキウサギの採食」です。

 その他、ギンザンマシコの求愛給餌・オオウバユリの特徴
相反する仔ギツネの記事等々です。

 センターホームページのトップ画面から
見ることができます。

是非ご一読下さいませ。

写真:センターだよりトップページ 7/24

お知らせ

お知らせ

*浮島湿原林道通行止め

 局所的に豪雨となった浮島林道周辺、
道路が洗掘され車両が通行できません。

 現在、復旧工事中ですが
7/25AM開通予定です。

*詳細は上川町役場にお問い合わせ下さい

2019.07.23