紅葉谷

紅葉谷の様子

雪渓は全て消雪しています。

 紅葉谷の散策路も、随分と緑が増えてきました。
お花も徐々に開花しており、手軽に散策できる時期となっています。

 写真の通り「エゾノレイジンソウ」が群落を形成しています。
その他、ウコンウツギやミヤマハンショウズル等が開花しており、
最終地点の「紅葉滝」も雪どけ水で勇壮な景観となっています。

写真:エゾノレイジンソウ ウコンウツギ 6/19

黒岳北東斜面

 黒岳五合目展望台からみる黒岳は、雪渓の白い部分が随分と少なくなってきていますが、
実際に登頂すると一部を除いては全面雪の状態です。

 全山、道迷いや滑落等に注意が必要ですが
特に写真の頂上直下の雪渓は部分的に雪が硬く、しかも急斜面です。

この部分は「要滑落注意」です。

 毎年滑落事故が発生していますが、
七合目・八合目周辺でも油断は禁物です。比較的傾斜が緩やかな場所でも滑落事故があります。

装備を万全に十分注意されて登頂して下さい。(特に下りでの事故が多いです)

写真:黒岳頂上直下 6/14
  • 滑落には十分注意してください。

緑岳残雪状況

 標高年(2019)ということもあって今年は緑岳へ登ろうと思っている方も多いかもしれませんが、
登山はいましばらく待った方がいいでしょう。

 ①の写真は緑岳第一花畑の休憩場所(夏はベンチがある所)付近で撮った写真です。
この場所から夏道がわかる人はよほどの緑岳マニアでしょう。
地形図とコンパスまたはGPSやスマホの地図アプリを使いこなせる人でないとこの時期のナビゲーションは難しく、
視界不良時はとくに道迷いの可能性が高くなります。

 ②はエイコの沢ガレ場の取り付き点です。岩の斜面と雪面の境界にシュルンドが出来ており、
しかも空洞ができてスノーブリッジ状になっています。
登りの際は空洞が見えにくいので、じゅうぶん雪面のようすを観察してから斜面へ移るようにしてください。
また、下りでは、スノーブリッジの上を通らないと岩場から移れないため、慎重に歩いてください。

いずれにしても森林管理署のパトロールが数日以内に入ると思われますので、いましばらく入山はお待ちいただきたく存じます。

写真 ①緑岳第一花畑 ②エイコの沢ガレ場 6/11

キタキツネ

 写真は「仔ギツネ」。最近はよく国道沿いに現れ、
道行く車にひかれそうです。

 特に、夜間に出没し「虫」などを捕食しているようで、
車の犠牲になることもしばしば・・・。

 他にも、エゾシカ、キタキツネ(親)、エゾタヌキ、エゾクロテンなども出始めていることと、
最近は「エゾユキウサギ」なども出没します。特に夜間は車の運転に十分な注意が必要です。

写真:仔ギツネ 6/10

黒岳北東斜面

黒岳残雪状況

 先日(7日)投稿した状況より、さらに雪どけが進んでいます。
但し、前回同様、一部を除いては全面雪の黒岳です。

 装備を万全に十分注意されて登頂して下さい。
まだまだ夏山感覚での入山は難しいです。

お知らせ

「中岳温泉上部の雪渓が非常に不安定」という情報が入りました。

分厚く傾斜がある雪渓がズレ落ちそうになっており、危険とのことです。
6月下旬近くまでこの状況が続く恐れがあるとのことです。
雪に不慣れな方等は安定してからの入山をお勧めします。

写真:黒岳・桂月岳・凌雲岳・上川岳 6/11