赤石川方面

 雪どけ場から「チングルマ」「エゾツガザクラ」「エゾコザクラ」
「キバナシャクナゲ」「ミネズオウ」「アオノツガザクラ」等々が開花しています。

 特に「アオノツガザクラ」はまだまだ蕾もたくさんあることから、
数日間見頃の状態が続くと思われます。

*赤石川は、流れがやや強めですが「蛇カゴ」に水は被っていないため
 問題なく渡渉可能です。
*北鎮岳分岐下の雪渓は消雪しています。
*雲ノ平周辺の「チングルマ」等は綿毛の状態に移行しつつあります。
 周辺では「アオノツガザクラ」等々が開花中です。

写真:赤石川周辺のチングルマ・アオノツガザクラ 7/26

黒岳頂上直下

 頂上周辺からポン黒岳周辺に至るまで「エゾツツジ」がまだまだ
見頃の状態を保っています。

 さらにその範囲も拡げ、久しぶりに見事な群落状態です。
行き交う登山者からも感嘆の声が聞こえます。

 先に掲載した通り「キバナシャクナゲ」「エゾツツジ」「イワヒゲ」「タカネスミレ」等は
数年ぶりに良い状態になりましたが、ここにきて「チシマツガザクラ」も一気に開花しています。

 この「チシマツガザクラ」も久しぶりに良い状態となっており、小さめのお花ではありますが、
広範囲に渡って群落状態となっています。

花の種類や天候にもよりますが、今年はお花が大変に綺麗な年となっています。

写真:頂上周辺のエゾツツジ・チシマツガザクラ 7/26

黒岳北東斜面

 群落を作っていた「ウコンウツギ」はまだ見頃のものもありますが、
そろそろ萎れかけが目立ち始めてきました。

 変わって「チシマノキンバイソウ」が八合目周辺からその範囲も拡げつつあり、
特に頂上直下は写真の通り、一つ一つのお花が大きめの群落ができつつありました。

 まだまだ蕾もあることから、これからさらに拡がっていくでしょう。
後日発行の「山情報」に詳細は載せますが、花数や種類も日に日に増えていっています。

写真:頂上直下のチシマノキンバイソウ 7/26

センターだよりが発刊されました

センターだより第98号が発刊されました

 今回の表紙は「仔ギツネ」。
巣から離れ、親子で戯れていました。

 その他、エゾシカのお尻・コサメビタキの巣隠し・
ツツドリ赤色型・キバナシャクナゲの群落等々を載せています。

是非ご覧下さいませ。

写真:センターだより表紙 7/22

沼ノ原

沼ノ原登山道情報

 2016年の豪雨で流された、クチャンベツ登山口へむかう層雲峡本流林道が先月27日から一般開放されています。
以前のようにゲートに鍵はなく、鎖を外して入るようになっています。
かなり大規模な修復工事が施され、水害被害の甚大さを物語っています(写真①)。

 登山口の駐車場にはトイレがあり、入林者名簿を記入して入るようになっています。
歩き始めるとすぐに、写真②のように道が分岐しているように見えます。
右手にテープがあり、こちらがルートのように思えますが、左手の山肌を登って行くトレイルが今現在のルートです。
 
 実は、現行ルートができる以前は、山肌を登らずに沢伝いにルート(右手のテープがあるほうのトレイル)が付けられていました。
国土地理院の地形図や、ウェブの地理院地図にもこちらのルートが載っています。
しかし度重なる橋の流失で、登山道が不通になるため、ニシキ沢右岸の山肌に巻き道が付けられ、
2016年の時点ではこちらが正規のルートとされていました。

 ところが現在、地形図に載っている本来のルートを復旧すべく工事が行われており、近日中に復旧しそうです。
つまり工事終了後は、①山肌を巻いてニシキ沢を渡るルートと、
②クチャンベツ川を右岸から左岸へ渡りさらに右岸へ渡り返すルートの2コースが利用可能になります。
(今日現在では①ルートしか使えませんでした)

 沼ノ原までの登山道の状態は、ササ刈りがされており、2016年以前とさほど変わらないようでした。
大沼の野営指定地は沼の水が少なく、テントを張るスペースがじゅうぶん確保できます。
もちろん大雨が降った後などはこの限りではありませんので、ご注意ください。

写真 ①層雲峡本流林道 ②沼ノ原登山口付近 7/21