クチャンベツから五色岳への登山道

 八月に入り、「山の日」やお盆休みも近づいてきました。縦走登山を計画されている方も多いかも知れません。

 去年は復旧のために通行止めになっていた層雲峡本流林道が開通したおかげで、クチャンベツ登山口から沼ノ原・五色岳方面にむかう登山道が利用可能となっていますが、ヒサゴ沼や忠別岳の避難小屋への最短ルートとして利用を考えている場合は注意が必要です。

 このコースは、大雪山グレード4『大雪山の厳しい自然に挑むルート』であるとともに、登山道の荒廃スピードに整備が追い付かないルートでもあります。木道の再整備が行われた沼ノ原周辺は、ひかくてき歩きやすい登山道で、日帰りコースとして利用できますが、五色の水場より上部では登山道の荒廃が進んでいます。

 1580m付近にはグレーチングで修復された箇所がありますが、1600m付近から1750m付近にかけては、腐朽した木道の上をササが覆い、歩行に注意が必要です。手でササをかき分けながら、足場を探りながら歩くことになるため、予想以上に時間がかかります。とくに縦走などで荷物が重くなる場合には、コースタイムに余裕をもった計画を立てるようにしてください。

 新しい足跡や糞も見られましたので、ヒグマ対策も必要です。

 

写真 五色岳1600m付近 同1700m付近 8月1日

夏季観察会1

本日(8/3)より、夏季観察会「水中散策」が始まりました。

例年、冬季観察会のスノーシューツアーで行っているニセイチャロマップ川を沢用の靴を履いて歩くプログラムです。

暑い日の水中散策は最高! 蒸し暑くても水の中にいると汗をかくこともなく、とても気持ちよく歩くことができたそうです。

間近で柱状節理を眺めることができるのも魅力の一つ。冬におなじみのカワガラスも見ることができますし、夏ならではの峡谷に咲く花々も楽しむことができます。

次回は来週末の8/10(土)、8/11(日)、8/12(月・祝)に実施予定です。

たくさんのご参加、お待ちしております!

※詳細の問い合わせ・申し込みは、電話で当センター(℡:01658-9-4400)までお願いいたします。

写真:大函、ニセイチャロマップ川

 

 

 

登山道のヒグマ情報 (8/11更新)

登山道ヒグマの目撃情報です。

登山者が多い区間は目撃も多くなりますが、目撃情報がないエリアへの登山もクマ対策をしっかりしてください。

【北大雪:ニセイカウシュッペ山一帯】

8/11

ニセイカウシュッペ山山頂付近 親子

【表大雪:黒岳、お鉢廻り、白雲岳、赤岳、緑岳一帯】

7/27

高根ヶ原 1頭

白雲岳山頂付近 1頭


7/26

高根ヶ原 1頭

白雲岳山頂付近 1頭


7/21

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭

間宮岳付近 1頭


7/20

白雲岳山頂付近 1頭

白雲岳避難小屋テント場 1頭

米沢ケルン付近 1頭


7/19

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭


7/18

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭

板垣新道下部 1頭


7/17

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭


7/16

白雲岳山頂付近 1頭


7/15

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭


7/14

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭


7/10

板垣新道下部 1頭

白雲岳避難小屋テント場付近 1頭 


 

【東大雪:石狩岳、二ペソツ山、然別湖など】

・ユニ石狩岳登山口から石狩岳登山口(シュナイダーコース)の林道上の痕跡は多いです。

北鎮岳分岐下

北鎮岳分岐下の登山道上の雪渓は完全に消失しました。(※黒岳石室の管理人さん情報によると、7/18には雪は無かったそうです。)

写真:北鎮岳分岐下 7/25

赤石川周辺

今年はバイケイソウの花の当たり年。どこもかしこもモリモリに咲いています。特に、赤石川近くで群生しているバイケイソウは壮観です。ぜひ、ご覧ください。

石室の分岐から赤石川方面へ進んですぐに見られるチングルマの群生もきれいです。

写真:赤石川付近のバイケイソウ群生、石室分岐周辺のチングルマ群生 7/25