タカネスミレ

前回7/4に歩いた時にはまだピークはこれからだったタカネスミレ、もう10日近く経ってしまって、まだキレイに咲いていてくれるだろうか?それともかなり下り坂?不安な気持ちで北海岳方面へ。
赤石川は相変わらず石を渡る所では靴にしっかり水がかかる。北海沢で
はエゾコザクラ・チングルマ・エゾノツガザクラが咲き広がり始めて来た感じ。中腹ガレ場のコマクサはまだまだ固い小さな蕾。この間踏まれたのか?根っこのあらわになっていた株もなんとか生きているみたい、ヨカッタ。所々現れるチングルマの群落を見るといよいよ夏本番と言う感じ。
心配だったタカネスミレ、花びらくしゃっとしおれてる花も、白っぽく色あせてきた花も、種になりかかってるものもあるけれど、大地一面黄色が遠くまで広がっていました!ピークは過ぎてしまったのかもしれませんが、まだまだ十分見応えがあってキレイです、見頃です。あーこうして今年もこの景色に出逢えて良かったって毎年思う。
「あの場所のこんな景色」って毎年目指す風景がいくつかある。出会えたらその一つ一つにありがとうって声に出して、ペコリ頭を下げている。
山で会っても変な人だと思わないで下さいね、そう言う人ってきっと密かに沢山いると思うのです。

小泉平

久しぶりに赤岳へ。登山口から眺める斜面はだいぶ緑に覆われて新緑がきれいなのですが、第一花園・第二花園・第三雪渓・第四雪渓…まだまだかなり雪でした。雪渓の入口出口ではキバナシャクナゲ・エゾコザクラ・ジンヨウキスミレなどが咲いていますし、コマクサ平ではコマクサが見頃、エゾイソツツジ・ヒメイソツツジ・イワヒゲ・チシマキンレイカ・エゾツツジまで咲き始めていましたが「花の赤岳」と言えるのはまだしばらくかかりそう。
雪渓は表面固くて歩きにくい事もありますし(転倒注意)、登山道が沢のように水がじゃんじゃん流れている所も多いので、足元の装備はしっかりと!
第四雪渓の上チングルマ・エゾノツガザクラの広がりを上がりきると、タカネスミレ・チョウノスケソウ・イワヒゲなどが咲いていました。赤岳から少し先のホソバウルップソウ、下の方から少し茶色くなってきた株もあるけれど、まだ青い色で咲いています。エゾタカネツメクサも咲き始めていました。

五色岳へ

層雲峡は一日低く濃い霧の垂れこめた曇だったようですが、山の上では午後から日も射し思ったより良いお天気でした。
当日は曇でも、昨日までの雨や露でびしょぬれになることもあるので、ブッシュを通る時はカッパを着ないとダメかなぁと覚悟して行ったのですが、意外と乾いていてカッパも着ずに済みました。
樹林帯、もうすっかり雪渓はないけれど少しはぬかるみあり。まだ新緑の雰囲気でマイヅルソウも蕾の方が多い。
沼の原ではヒメシャクナゲが少し色あせて下り坂。ツルコケモモはまだ小さい蕾でホソバノキソチドリも伸び始めたところ。咲いていた花:エゾイソツツジ・コツマトリソウ・ミツバオウレンなど。
大沼キャンプ指定地、ちょっと湿った感じですがスペースあり幕営可。でも大雨の後などはあっという間に増水しそうです。前後のお天気にご注意下さい。
水場の上の急登、ぬかるみ滑るし、水・泥はねもかなり。解けていると思った上の方の雪渓まだ残っていて、もう迷うほどではないと思いますが濃霧時はわかりにくいかも。悪条件の場合は滑落にも注意。短いけれど少し急な雪渓です。
写真は五色が原までの道のりです。大きな雪渓を渡るのは4ヶ所くらい。もう道も木道もかなり出ていますが、やっぱり濃霧時はわかりにくいと思います、地図コンパス必携。

イワヒゲ

今日、印象的だった花。
黒岳山頂付近のチシマノキンバイソウの大きな黄色も鮮やかで、九合目から上はだいぶお花も咲いてきて賑やかになってきているのも印象深かったのですが、稜線全体にイワウメに変わって咲き始めてきたイワヒゲです。
まだ虫の卵のような(笑)小さな小さな蕾のものや、ゆで卵のようにつるんと、ちょっぴりだけふくらんだ蕾もあり、こんな風に固まって咲いているのを見つけると嬉しくなる。
イワウメのクリーム色とは違う、イワヒゲは純白の白です。

旭岳

2年ぶりに旭岳へ。まだ雪渓の残っているこの季節なら裏側のズルズルの登山道を歩く距離が短くて済む!と思っていたけれど結構歩いてちょっと疲れた(笑)でもまだ広く雪渓は残るのでお天気が良ければ裏旭の上りも下りも迷う事は少ないと思いますが、濃霧時は道わかりにくくマダマダ迷いやすいと思います。
旭岳は九合目位から山頂までかなりズルズルで歩きにくい道なので、旭岳ピストンや黒岳からの縦走で「さぁもう下るのみ」と思っても気を緩めずに最後まで緊張感を持って!下りで滑って骨折されるなどの事故も毎年必ずと言っていいほどあるようです。
普段あまり目にしない風景は新鮮で、青空にトムラウシ山・十勝連峰の展望を楽しみながら、でもズルッと滑る足元に注意しながらの下山でした。