雲の平

チングルマの穂がさらに深みを増してきました。中には、早くもチングルマの葉が紅葉してきているものもあります。チングルマ(穂)に混じって、アザミ類やミヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ等々まだお花も楽しめます。

写真:雲の平 8/24

ナナカマド

ウラシマツツジは色が付きはじめていますが、ナナカマドはまだまだ青々としています。予報では今後気温が上がるとのこと・・・若干気がかりなところです。昨年をみると、この辺りは9/10頃に色付きがはじまり9/20近辺に見頃を迎えました。(参考までに、2009年は9/9近辺が見頃でした。その年の気象条件によって紅葉の見頃時期も変わります・・・)さて、今年はどうなるでしょうか?(現時点では、黒岳では昨年並みの推移と思われます)

写真:雲の平(奥は烏帽子岳) 8/24

続報 北鎮岳分岐下雪渓

確実に減ってはいるものの、未だ約10mの雪渓が残っています。下りや濃霧時はまだまだ注意が必要です。昨年の消雪は8/18だったのですが・・・。気象条件により一概には言えませんが、あまりにも消雪が遅いため、過去の持っている分のデータを見てみましたが・・・何と過去15年の内で、今年が一番遅いことが分かりました。早い年では、7/11というデータもありました。明日から気温が上がる予報となっています。消雪にはもう少し時間がかかりそうです・・・。

写真:北鎮岳分岐下雪渓 8/24

ウラシマツツジ

「ウラシマツツジ」が日増しに色づいてきました。黒岳頂上直下から雲の平付近まで、全体的に拡がった感じです。天候次第ですが、見頃にはまだ時間がかかりそうです。が・・・、紅葉が始まってきた様子がはっきりとわかるようになってきました。肝心の「ナナカマド」は、ようやく「色が抜けてきた」程度の進み具合です。*詳細は後日山情報でご確認下さい

写真:ウラシマツツジ ポン黒 8/24

蝦夷鳥兜

「ダイセツトリカブト」と間違えそうですが、写真の「エゾトリカブト」は葉が3つに完全に裂けていますが、ダイセツの方は5つに深く避けているのが特徴です。色もエゾの方がやや薄い紫です。主に、エゾは山麓部で生育しています。エゾトリカブトを含む「キンポウゲ科」には有毒植物が多くあり、中でもトリカブトは別格です。青酸カリよりはるかに強い毒性を持っていると言えば、お分かりいただけるでしょうか・・・。トリカブトの花の形に似た「エゾノレイジンソウ」はご存知でしょうか?こちらも毒成分を含んだ有毒植物で、根もトリカブト類の特徴である「塊茎」となっています。いずれにしても、葉・花・根の全てが有毒ですので、注意が必要です。花言葉も「人ぎらい」「敵意」と毒草にふさわしいです。

写真:エゾトリカブト 層雲峡 8/22