さらに色が増してきました

黒岳山頂からポン黒岳周辺の「ウラシマツツジ」がさらに色を増してきました。また、前回情報時から色付きの範囲も拡がってきました。全体的にはまだ「青い」ものもありますので、このウラシマツツジはまだまだこれからといったところでしょう。

写真:ウラシマツツジ ポン黒岳 8/31

緑岳登山道にクマの痕跡

毎年恒例なのですが、季節が深まる(冬に近づく)につれて、冬眠する動物たちは食料補給に忙しくなります。ヒグマも例外ではなく、この時期、根っこに糖分が蓄えられるセリカの植物を掘り返したり、ハイマツやナナカマド・コケモモなどの実を求めて、稜線まで登ってくることも少なくありません。いつもは注意深いヒグマも、大好物を目の前にして、つい、注意力が散漫になり、気がつくとヒトが立っていてビックリ……、なんてこともあるかもしれません。大雪山は、全域がヒグマの生息圏です。掘り返しや糞・足跡など、ヒグマの痕跡を見つけたら、鈴を鳴らしたり、手拍子をしながら歩くなどして、相手にこちらの存在を知らせてあげましょう。

写真:緑岳登山道エイコの沢ガレ場付近 8/28

赤岳の紅葉

「今日も朝から暑いな」と思いながら銀泉台に着いてみると、第1花園の斜面がずいぶんと赤くなっていました。第1花園は全体的にうっすらと色づいてきましたが、第2花園~山頂周辺にかけては、部分的に色づいている程度でした。長期予報では、まだまだ暖かい日が続きそうですが、とにかく日本一早い紅葉前線が今年も始まりました。

写真:赤岳第1花園 8/25

動き回っています

これから来る季節に備え、シマリスやナキウサギの動きが活発になってきました。登山道上にも「チョロチョロ」と出没し、あぶなく「踏みつけて」しまいそうです。特に、ナキウサギはその姿を見つけることは中々難しいですが、この日は至るところに顔を出しては引っ込め、大変にめまぐるしく動き回っていました。シャッターチャンスはこれからの時期です。「ピチッ」と甲高い声が聞こえたときは、岩場など姿を見せていることが多いです。辛抱強く、あのかわいい姿を狙ってみませんか?尚、山はもう秋です。防寒対策はお忘れなく!また、シマリスやナキウサギの動きばかりではありません。この時期は、ヒグマの行動にも注意が必要です。既に、生息域に足を踏み入れていますので、万が一の事故に備え、鳴り物等を持参されることをお勧めします。

写真:エゾシマリス・エゾナキウサギ ポン黒岳 8/24

紅葉前線スタートです(ポン黒岳)

いよいよ紅葉前線がスタートしました。黒岳山頂直下から石室周辺間の「ウラシマツツジ」が日に日に色付きを増しています。周辺のナナカマド類はまだまだ「青い」状態ですが、やや「色が抜けた」感じにもなってきています。本日の状態で、紅葉の進み具合は「ほぼ昨年並み」と言えるでしょう。(黒岳周辺)*昨年の詳細はビジターホームページの「大雪山フィールドノート」をご参照下さい。しばらくは天気予報から目が離せせない日が続きそうです。

写真:黒岳山頂直下のヒメイワタデ・ポン黒岳のウラシマツツジ 8/24