北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下は全面雪です。ルートはマーカーが引かれているため、迷うことはないと思います。今日の雪の状態はシャーベット状で柔らかく、踏み跡も残っていたので登りやすかったですが、登り始めの部分が結構急なため、特に下りでは滑りやすくなり注意が必要です。アイゼンとストックの携行をお勧めします。

写真:北鎮岳分岐下 6/26







黒岳北東斜面

本日、晴天の中、黒岳に登ってきました。朝6時半で七合目の気温は16℃。太陽の光を浴びながら歩いていると暑く感じるほどで、汗だくになりながら登ってきました。
天気はすっかり初夏ですが、黒岳の登山道にはまだまだ多くの雪が残っています。ただ、気温が高く朝一番に登ってもシャーベット状の雪のため、雪上歩行に慣れている方であればアイゼンは無くても大丈夫な感じです。しかし、心配であればアイゼンを持参いただくと間違いないと思います。実際、七合目標柱上にあった60mほどの雪渓のところで、持っていた軽アイゼンを装着して登っていた方がいました。登山靴のみの方はストックをつきながら、一歩一歩慎重に登っていました。(そこで諦めて戻ってきた、という方もいました。)
9合目標柱から上は25mほどの雪渓とマネキ岩周辺に70mほどの雪渓がありますが、雪切りしてあるため歩きやすかったです。九合目はこの2ヶ所以外雪渓はありませんでした。昼過ぎになると雪がさらにシャバシャバになって滑りやすくなり、踏み抜きも多く見られました。スニーカーで登ろうとしていた外国の方がいましたが、危険です。ぜひ、登山靴を履いて黒岳を楽しんでください。

〔6/26朝の時点での残雪状況】
・七合目標柱下:約30m.
・七合目標柱上:約30m. 約60m. 約40m(滑り止めの砂あり).約35m
・八合目標柱上:約40m.約60m.約100m.
・九合目標柱上:約25m.
・マネキ岩周辺:約70m.

写真:七合目標柱上の斜面、九合目標柱上の斜面 6/26

白雲小屋周辺

 板垣新道底部には例年どおり長い雪原が広がっています。今日現在ロープやマーカーはありませんでしたので、視界不良時は注意が必要です。
 小屋のテントサイトは全面露出しており、設営が可能です。水場も出ているので、利用可能です。小屋周辺でヒグマの目撃情報がありました。残飯の残置は絶対にしないようにお願いいたします。テント場にはフードロッカーが設置してありますので、ご利用ください。

 登山道の残雪状況
板垣新道底部:中洲が露出している以外は全面雪。
高根が原方面:小屋から少し下ったあたりから長い雪原になる。視界不良時は要注意。
小屋〜白雲分岐:ヤンベタップ川源頭部に100mほど雪渓のトラバースあり。視界不良時は要注意。


写真 板垣新道底部 白雲小屋テント場 6月25日

緑岳第一花畑

 いつになく雪解けが早い印象です。
 第一花畑端部ではキバナシャクナゲをはじめ、エゾコザクラやアオノツガザクラがすでに開花しています。チングルマも咲き始めていました。とはいえ、この場所以外はエイコの沢ガレ場まではほぼ全面雪に覆われています。とくにエイコの沢ガレ場付近は急斜面のトラバースになりますので、通過の際はじゅうぶんお気をつけください(写真)。
 緑岳の稜線ではミネズオウが見頃をむかえています。イワウメやミヤマキンバイも咲いてきました。ホソバウルップソウは咲き始めているものもありますが、全体的に蕾のものが多いようで、見頃は7月初旬頃と予想しています。

 登山道の残雪状況
第一花畑:半分近く木道が出ている。
第一第二中間部:踏み抜き注意
第二花畑:ほぼ全面雪
第二〜エイコの沢:途中10mほど木道が露出している以外は全面雪
エイコの沢ガレ場:全面雪


写真 エイコの沢ガレ場 ホソバウルップソウ(緑岳鞍部) 6月25日

三笠新道閉鎖のお知らせ

高原温泉沼巡り登山コースと高根ヶ原の登山口を繋ぐ三笠新道は6/24で今年度最後の日になりなした。例年より雪解けが早く、ヒグマ達の行動範囲も高根ヶ原斜面と重なりますので、例年より早く三笠新道閉鎖になりました。登山者とヒグマの距離を保つことと共に、ヒグマの生息地に影響を与えたくないですね。走って逃げるくまさんより、やはりのんびりしているくまさんを見るの幸せです。

・高原温泉沼巡り登山コース
入山受付時間7:00ー15:00
最後受付時間13:00
入山前にヒグマ情報センターで約10分レクチャーを受けること。

写真:高原沼から眺め緑岳と三笠新道一部、三笠新道付近走るヒグマ(赤線表示は三笠新道)  6/24