赤岳コースの雪渓

 赤岳登山コースでもだいぶ雪解けがすすんできました。

アイゼンを使用する場合は雪上のみでお願いします。登山道上でアイゼンを使用すると登山道が傷み、土壌流出の引き金になりかねませんので、ご注意願います。
 第三雪渓は中間部が傾斜のある雪面となっています。雪が硬い場合は下降時にご注意ください。

 登山道の残雪状況
第一花園:手前沢筋20m+30m 看板先30m+50m 見晴台下30m
第二花園:ほぼ全面雪
第三雪渓:中間部から下部にかけて三分の一ほど露出している。
第四雪渓:最下部と上部で登山道が出ているが、50%ほど雪面が残っている。

写真 第一花園全景 第三雪渓 7月5日

黒岳石室周辺&雲ノ平方面

黒岳石室周辺や雲ノ平周辺でもチングルマが咲き始めました。雲ノ平ではキバナシャクナゲの群生が見られます。キバナシャクナゲはピークが過ぎてしまったお花も多いですが、キバナシャクナゲの淡いクリーム色の中にエゾノツガザクラやエゾコザクラの紫色が加わり、華やかさが増しています。キバナシャクナゲは奥(お鉢平展望台の方)へ行くほどきれいです。黒岳石室まで行かれた場合は、そこからちょっと足を延ばして雲ノ平方面もお楽しみください。

写真:黒岳石室周辺のチングルマとエゾノツガザクラ、雲ノ平のキバナシャクナゲ 7/3
 

北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下は一週間前と変わらず全面雪です。雪はシャーベット状でステップ状に踏み跡もついているため、登りで怖い思いをすることはありませんが、雪上歩行に慣れていない方はアイゼン・ストックの携行をお勧めします。下りで通過される方は滑落に十分お気をつけください。

写真:北鎮岳分岐下の雪渓 7/3

赤石川方面

赤石川の雪は落ち、蛇篭が露出していました。今日の水量はそれほど多くなく、ほとんど石を伝って渡ることができました。川の中に足を入れなければいけないところもありましたが、水深は6~7㎝ほどだったので渡渉に支障はありません。渡渉後の北海岳側の雪渓もすっかりかさが減り、50㎝弱ほどになっていたので問題なく登ることができます。
ただ、日によって状況は変わります。万全の準備をよろしくお願いいたします。

写真:赤石川 7/3

黒岳北東斜面

本日、層雲峡は天気が良くなかったものの、黒岳に登ってきました。一週間前と比べると登山道上に残っている雪もだいぶ減り、九合目標柱下から山頂まではもう残雪はありません。七合目~八合目まではまだ雪が残っている箇所がありますが、長さも長いもので20m弱ですし、踏み跡がしっかりついてステップ状になっていたり、雪切りがしてあり、滑り止めの砂がまかれていたりする箇所も多いため、雪上歩行に慣れている方であれば登山靴のみで登ることができる状態です。ただ、やはり下りは滑りやすいです。十分お気をつけください。登山道は雪がないところも水たまり&ぬかるみ等が多数見られます。今日もスニーカーで登られている方を見かけましたが、お勧めしません。ぜひ、登山靴で黒岳山頂まで登ってください。
〔残雪状況】
・七合目標柱下:約6m
・七合目標柱上:約11m、約11m、約13m
・八合目標柱上:約19m、約17m、約14m

黒岳九合目ではウコンウツギが見頃を迎えています。ウラジロナナカマドの白い花とのコントラストも見事です。チシマノキンバイソウも咲き始めました。黒岳のお花のシーズン、スタートです!

写真:八合目標柱上の斜面、九合目のウコンウツギ 7/3