ウラとオモテがある

 蝶にもウラとオモテがあるのです。
 翅を閉じてとまっているときは白灰色に黒い斑紋。ところがその翅を広げると、表はこんなに鮮やかな瑠璃色をしています。シジミのように小さく身軽な舞いに、あれ?今何か横切った?それで名前もカラフトルリシジミといいます。
 北海道に生息する5種の高山蝶のうちのひとつで、かの有名なウスバキチョウと同じように天然記念物に指定されています(*5種のうち4種が指定)。一年目は幼虫で越冬し、翌年成虫になります。
 (翅全体が青いのはオスだけで、メスは茶色の部分が多い。)

 写真:カラフトルリシジミ(オス)
    (雲ノ平7/27)