チビター新聞/(カエデシロップ他)

【カメムシ節気】
 3月6日は啓蟄。冬ごもりしていた虫たちが穴を啓(ひら)いて這い出してくる日です。もちろん暦の上では、です。虫が活動し始めるのは一日の平均気温が10℃以上になってからと言いますから、層雲峡ではまだ2ヶ月ばかり先のこと。せいぜい這い出してくるのは、冬ごもりの場所を提供している我が家のカメムシぐらい。

【カエデシロップ】
 折れたイタヤカエデの枝の先に小さなツララを発見。ただのツララではありません。イタヤカエデの樹液で出来たツララです。イタヤカエデの仲間は樹全体に糖分をたくさん含んでいるので、ツララもほのかに甘い味がします。甘いカエデの代表といえば、カナダの国旗にもその葉がデザインされているサトウカエデ。樹液からカエデ糖(メープルシロップ)がとれます。
 春が近づくと木々も休眠から覚め、根から水を吸い上げ始めます。

 写真:イタヤカエデシロップ