昨日、晴れ間を縫って黒岳へ上がりました。すでに先発隊の足跡が付けられていたので、その分稼ぐことが出来たとはいえ、膝上までの吹き溜まりラッセル当たり前、アイスバーンの斜面ありで、慎重に進みました。
山頂からは羅臼岳を始めとする知床連山がはっきり見えました。条件が良ければ望むことはできるのですが、こんなに近くに見えたのは初めてです。よほど空気が澄んでいたのでしょう。
ところで、遠くのものが近くに見えるときは天気は下り坂といいます。気圧の谷が接近してくると、大気の状態が不安定になって大気の対流が起こります。その為、溜まっていた靄などが拡散されて薄くなり、視界が利くようになるからです。
ポン黒岳からのっぺりと雪を被った北鎮岳を見渡すと、眼下に石室の屋根が小さく見えました。山頂から稜線一帯はアイスバーン状態でガッチガチ。北鎮岳まで一気に行けそうな錯覚を起こします。けれど、天候の悪化は証明済み。頭上にはいかにも怪しい高層雲が広がり始めました。知床連峰をお土産に、雲ノ平で引き返すことにしました。
写真:知床連山(右端が羅臼岳、左端が硫黄山)
12/26
山頂からは羅臼岳を始めとする知床連山がはっきり見えました。条件が良ければ望むことはできるのですが、こんなに近くに見えたのは初めてです。よほど空気が澄んでいたのでしょう。
ところで、遠くのものが近くに見えるときは天気は下り坂といいます。気圧の谷が接近してくると、大気の状態が不安定になって大気の対流が起こります。その為、溜まっていた靄などが拡散されて薄くなり、視界が利くようになるからです。
ポン黒岳からのっぺりと雪を被った北鎮岳を見渡すと、眼下に石室の屋根が小さく見えました。山頂から稜線一帯はアイスバーン状態でガッチガチ。北鎮岳まで一気に行けそうな錯覚を起こします。けれど、天候の悪化は証明済み。頭上にはいかにも怪しい高層雲が広がり始めました。知床連峰をお土産に、雲ノ平で引き返すことにしました。
写真:知床連山(右端が羅臼岳、左端が硫黄山)
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