黒岳

8、9合目斜面をあれほどいっぱいのクリーム色で染めていたウコンウツギも、花びらには受粉完了合図の紅いラインが目立ち始め、少々咲き疲れてきた様子。代わりにダイセツトリカブトが空豆のような蕾を膨らませ、蕾といえどその存在感はさすがなものです。そして稜線では、顔を出さぬ太陽を待ちわびひっそりとピークを折り返したエゾツツジが空を仰ぐ・・。
 黒岳は最後まで残っていた7合目の雪渓が全て消えました(24日)。ここ5年間における黒岳登山道の消雪時期は概ね7月15日前後でしたが、今年もそれほど大きくずれるということもなく、結局は帳尻が合う結果となったようです。

 【開花状況】
(8~9合目)ウコンウツギ↓、チシマノキンバイソウ↓、ダイセツトリカブト蕾~1株開花↑/(山頂~ ポン黒岳)エゾツツジ○~↓、イワブクロ○、コマクサ○~↓、メアカンキンバイ○、チシマツガザクラ↑/(石室周辺)エゾノツガザクラ○、チングルマ○、ミヤマキンバイ○、ヨツバシオガマ○、ミヤマリンドウ○

写真:エゾツツジ(黒岳山頂 7/24)