冬のカワガラス

今日は節分です。暦の上では季節の変わり目で、冬と春の境目ということになります。でも現実は冬のいちばん盛んなとき。厳しい冷え込みが続いています。
 ところがこの寒さにもかかわらず、涼しい顔で石狩川で潜水している鳥がいます。それはカワガラス。ビッビビッと鳴きながら水面すれすれに低空飛行。岩の上に着地したかと思うとザブンと飛び込み、川底を歩きながら餌となる水生昆虫や小魚などを探します。尾羽の根元に油つぼがあり、それをくちばしでとって全身になすりつけているので、羽がぬれることはありません。
 この寒いのに・・・と見ているこちらが寒くなってしまいます。アイヌでは「ウォルン・カッケウ・カムイ」=「水中にいる・カッコウ・神」や「トシリ・ポクン・カムイ」=「川岸の下にいる神」などと呼ばれているそうです。

 写真:カワガラス(大函 2/3)