フィールドサイン

27日にセンター講座「大雪山麓を歩く~ニセイケショマップ」が行われました。往復約4kと手頃なコースです。途中「桜雲景:おううんけい」~(春になるとエゾムラサキツツジ・エゾヤマザクラが壁面に咲いていることからこの名がつきました。)というポイントがあり、ここからは、黒岳を筆頭に北鎮岳・比布岳・愛別岳など大雪山連峰の一部も見ることができます。この石狩川右岸の林道沿いから流れる「ニセイケショマップ川」とは、ニセイ(峡谷の)・ケシ(の末端)・オマ(にある)・プ(もの)という意味で、コース沿いには数々のフィールドサインも見られました。写真右のクロエゾマツは「クマゲラ」の食痕。「チプタチカム・カムイ」~舟を彫る鳥の神、写真左は、風化はしているものの「ヒグマの爪痕」。この爪痕は後肢で立ち上がってつけるため、ヒグマの大きさが推定できる他、木のぼり痕や行動圏表示(テリトリーを知らせる)のためにつけられたもの、また、爪とぎのものなど色々と種類があります。森の中に入ると、動物達のさまざまな痕跡が見つけられるのも、この時期のスノーシュー散策の魅力の一つです。ちなみに、真っ直ぐ付いている爪痕は、テリトリーを知らせるものです。(覚えておくとよいかも・・・)但し、このトドマツは、木の上部に「コクワ」「ヤマブドウ」があり、これを目当てに木のぼり痕が多数ありますので、見分けは中々難しいかもしれません。

写真:クマゲラ採餌木・ヒグマの爪痕 1/27

かわいっ

本日も冷えました・・・。早朝センター前で-25℃。しかし、ぐんぐんと気温が上がり、現在は-5℃と大変すごしやすくなっています。写真は「シマエナガ」。野鳥の中でも特に愛くるしい顔です。センターでも人気者(鳥)の一羽なのです。鳴き声も「ジュリリ」「チュリリ」と何ともかわいいのです。2枚目の写真は「コガラ」・・・。なのですが、なんでこんなに黒いのか?通常は「真っ白」なのですが・・・。煙突の中にでも落ちたか???本日のようにお天気も良く、気温も高めで推移していると、野鳥観察も中々オススメです。

写真:エナガ、コガラ 1/24

一羽だけでした・・・

昨日から「チリチリチリ」と、あの優しい鳴き声が聞こえていましたが、ようやくお目にかかれました。但し、一羽だけ・・・。通常は数羽から数百羽で行動していますが、既に移動してしまったかもしれません・・・。ナナカマドやヤドリギの実を好んで食べていますが、いつもはこの時期でも実は豊富に付いているのですが、今年は少し違うようです。他の野鳥に食べられてしまったのか、それとも生りが悪かったのか・・・。しかし、姿を見れたことでは良かったのですが。

写真:キレンジャク 上川町 1/20

エゾシカが・・・

本日の層雲峡は、早朝から雪。気温も早朝は-22℃でしたが、現在は約1ヶ月ぶりに一桁気温です。気温もゆるんできましたので、森の中に入りましたが、雄ジカが無残な姿で横たわっていました。写真の上部は「崖」になっていて、何らかの理由で滑落してそのまま息絶えたようです。よく目にする光景ですが、カラスやカケス、オオワシやオジロワシの幼鳥が、残滓に群がっていました。最終処理は「キタキツネ」の登場です。骨を咥えて森の中に消えていきました。何とも酷い光景ですが、自然界の中では仕方のないことなのでしょう・・・。

写真:雄ジカ死骸・オジロワシ幼鳥・オオワシ 1/19

今日は早起きをしました

早起きをして「エゾモモンガ」の撮影に出かけました。が・・・寒いっ!!!寒いっ!!!寒いっ!!!めがねを使用していますが、鼻息がめがねにかかりうっすらとレンズが凍ってきてしまいます。早朝センター前温度計は-25℃・・・。完全防備ですが、体の芯から冷えました・・・。おかげさまで、何とか写真におさめることができました。しかし、今日はいつもと場所を変えて、色々な角度からの撮影をと思っていましたが、この寒さ、やはり手や指が「かじかんで」動かず、数枚撮ってから退散となりました。モモンガは夜行性ですが、早朝日の出とほぼ同時に一度巣穴から出て、排泄行動をとります。ほぼ同時と言っても、やはり一時間弱は前後する場合もあります。今回はすんなり顔を出してくれました。こちらの寒さもわかってくれたのかな?次回に乞うご期待!

写真:エゾモモンガ 1/18