黒岳

台風ではあまり気温は低くなかったので「色づき具合はどうかな?」とまずは黒岳へ行って見ました。五合目展望台に登って「わ!」。まだ色づき始めながらも、この二日間で急に七合目付近まで広がりました。
七合目~九合目下まではナナカマドの黄茶色や茶橙色もわずかにあるけれど、登山道周辺はまだ全体的に黄緑色の印象。
山頂下はウコンウツギ黄色、アザミ黄色、マルバシモツケ橙黄・茶橙・赤紫色、ナガバキタアザミ茶枯れ・紫緑・茶赤色、ハイオトギリ赤橙色…など様々に葉が色変わりして光を浴びて草紅葉が楽しくなってきました。
写真:黒岳五合目展望台より(9月9日)

マネキ岩

写真:9月6日のマネキ岩です。周辺の色づき具合はまだこのくらい。山頂直下の草紅葉(アザミの黄色・ハイオトギリの赤橙色・タカネトウウチソウの茶橙・赤紫色・ナガバキタアザミの茶橙・紫緑色・ミヤマアキノキリンソウの赤紫緑色・ミヤマセンキュウの黄色・ウコンウツギの黄緑色など)、色んな植物の色変わりバラバラとが増えてきましたが、まだこれからもっと変わるかな。下るにつれてまだ色が抜けた程度の黄緑色が全体に広がっています。

銀泉台

この日は気温も高め?日差しがあると登り汗ばむくらいで、稜線では涼しげな風ですが寒くはなくフリースの出番はありませんでした。
銀泉台の斜面、全体に緑色の色が抜けてきて「これからいよいよ色づき始めます」と言うところでしょうか?緑色の葉の上に、刷毛でうっすらと橙色を乗せたような部分的なくすんだ色づきが、全体に広がり始めていました。
最近では銀泉台の紅葉のピークも第三雪渓と同じ「10日~15日」と言っていましたが、そういえば昔は「15日~20日」だったことを指摘されて思い出しました。今年の見頃は?今のところ15日前後かな???(今後の冷え込みによりまた修正させていただきます、スミマセン)

緑岳

この日は高原温泉でもひんやりと寒いくらい冷え込み、いよいよ秋の訪れが感じられましたが、まだ樹林帯や花畑は緑色にもそう大きな変化は見られませんでした。
第一花畑も第二花畑もチングルマの綿毛群落が広がって見応えがありますが、まだ葉の色づきはほとんどありません。チングルマの綿毛群落の中にパラパラとミヤマアキノキリンソウ・ハクサンボウフウ・シラネニンジンの花あり。ミヤマリンドウは花つぼんでいて、もう開かずに種になっていくような感じ。第一花畑奥の雪渓は登山道から無くなり、周辺チングルマ・アオノツガザクラ・エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・小さなハクサンボウフウなど、春の雰囲気。
第二花畑上の方ではアオノツガザクラ群落がほとんど花落ち、種子になりかけ。でも種群落も結構見応えがある!(笑)。崖手前雪どけの遅かったところで、ウサギギク・トカチフウロ・ダイセツトリカブト・ウメバチソウなどがまだ咲いていました。
写真:ガレ場より緑岳タスキ遠望。ウラジロナナカマドにうっすらとした橙(茶)色の色づきがわかるでしょうか?

ウラシマツツジ

稜線ガスが かかったり晴れたり。日差しを浴びると暖かくも感じるけれど、風は強めでじっとしていると寒くなるほど。
山の上のウラジロナナカマド、色が抜けてきた印象。ハイマツの緑との濃淡が現れ始めました。黒岳のウラシマツツジ、まだ鮮やかな赤色は少ないけれど、緑色と赤色が混じりながら全体に色づきが広がってきた感じ。タイセツイワスゲが黄茶色がかり、エゾツツジの橙茶色やイワブクロの紫赤色・橙茶色も増えてきて、草紅葉始まったなぁと言う感じ。
お鉢平を一周してみるとまだ黄緑色の風景もあり、今日はまだ秋ではないけれど、秋はもうそこまで近づいていてきっと突然やって来そうな気配です。
写真:お鉢平展望台上より黒岳。