お鉢開き

ここのところの晴天続きで雪解けがどれくらい進んだのかを確認しに、お鉢平展望台まで。十日ほど前に見たときは全面雪に覆われていたのですが、今回は高いところから少しずつ雪が解けていました。赤石川源流部の水脈の上にも亀裂が入り、いよいよ「お鉢開き」?
 登山道の状況
黒岳七合目~山頂:部分的に夏道が出ている箇所はありますが、大半が雪に覆われており、雪上歩行ができる登山者以外は、入山をひかえた方がいいでしょう。黒岳山頂~石室:ポン黒岳下から石室にかけて雪原になっていますが、ほぼ夏道がでています。
石室~お鉢平展望台:大きな雪原が二カ所と、展望台下の雪田が大きく残っています。
 開花状況 すべて「咲き始め」~「↑」
黒岳斜面:エゾイワハタザオ(山頂下)・ショウジョウバカマ
山頂~お鉢平展望台:キバナシャクナゲ・メアカンキンバイ・イワウメ・ミネズオウ・エゾノツガザクラ写真:お鉢平展望台から間宮岳方向

工事中

本日より館内の改修工事がはじまりました。今月末まで、一部展示が見られないなど、来館者の皆さまにはご迷惑をおかけいたします。来月にはリニューアルしたビジターセンターをお楽しみいただける予定です。

写真 工事用の仮囲いがされた館内

大雪原

 何年山に通っていても、シーズン最初に訪れる場所には、胸が躍ります。今朝は、今月上旬に開通した林道を通って高原温泉へ。気象通報風に表現すると「風弱く快晴」の天気のもと、緑岳の中腹まで様子を見に行ってきました。予想どおりといいますか、見わたすかぎりの大雪原がそこにはやはりありました。登山口から第一花畑までのあいだは、日当りのよい場所で一部登山道が出ている以外は、第二花畑を通ってエイコの沢のガレ場上までビッシリ雪です。
 ルートを熟知していてなおかつ雪上歩行に慣れている登山者のみに許された場所ということでしょう。視界不良のときは道迷いしやすいので、地形図とコンパスは間違ってもお忘れなく!

写真 緑岳第一花畑の大雪原

春山日和

 平野部では若葉がまぶしい季節になりましたが、山の上はまだまだ雪の世界。黒岳リフト7合目付近でようやくダケカンバが芽吹きはじめたばかりで、ルートは山頂までほぼ全面雪の上です。
 とはいえ、稜線にも遅い春は訪れていて、ウラシマツツジやミネズオウ・コメバツガザクラなどの早咲きの植物たちの開花が始まっています。歩みはゆっくりですが、着実に季節は前に進んでいます。

写真:ポン黒岳下から見た北鎮岳と凌雲岳

サクラ開花

センター前のエゾヤマザクラが開花しました。今年は桜の開花がどこも遅れているようで、センターの桜も昨年より9日遅い開花となりました。
 今朝の黒岳5合目周辺では、最低気温が0℃前後となり、うっすらとですが雪も積もりました。

写真:層雲峡ビジターセンター前のエゾヤマザクラ