黒岳

黒岳もここにきてようやく消雪していますが、前回の情報(7/21)では七合目~八合目間のお花は雪解け間もないため、花数は少ないですとアップしましたが・・・登り始めから「モミジカラマツ」をはじめとして、頂上直下の「エゾウサギギク」に至るまで、黒岳全体がお花に包まれた感じになりました。*お花の詳細は後日「山情報」でアップいたします。

写真:チシマノキンバイソウ 黒岳八合目付近 7/28

赤岳コース雪解け進む

 先週半ばから天候が回復し、北海道らしい爽やかな晴天が一週間ほど続きました。おかげさまで赤岳コースも雪解けが進み、第二花園に大きく残っているほかは、第一花園手前に12m、第三雪渓中央部に55mを残すのみとなりました(写真参照)。雪が解けた場所から順次雪田植物も開花を始めています。コマクサ平のコマクサはピークを過ぎています。[開花状況]登山口~第一花園:モミジカラマツ○エゾノレジンソウ↑アラシグサ↑カラマツソウ↓ミヤマサワアザミ↑ウメバチソウ↑第一花園:ハクサンボウフウ○エゾヒメクワガタ↓ミヤマキンバイ↓チシマヒョウタンボク↓ウラジロナナカマド↑エゾコザクラ↑ミヤマキンバイ↑アオノツガザクラ↑ウコンウツギ↑ジンヨウキスミレ↓ミヤマキンポウゲ(始)第二花園:カラマツソウ○モミジカラマツ○エゾコザクラ○キバナシャクナゲ↑チングルマ↑マルバシモツケ↑ヨツバシオガマ○奥ノ平:ミヤマキンバイ○アオノツガザクラ↑チングルマ○エゾコザクラ○キバナシャクナゲ○コエゾツガザクラ(始)コマクサ平:シラネニンジン↑コマクサ↓チシマキンレイカ↓キバナシオガマ(終)チシマツガザクラ↑イワブクロ↑メアカンキンバイ↓第三雪渓:エゾコザクラ○ミヤマキンバイ↑アオノツガザクラ↓ウコンウツギ↑ウラジロナナカマド↑ミヤマサワアザミ(始)チングルマ○ミヤマリンドウ↑マルバシモツケ↑エゾウサギギク↑チシマノキンバイソウ○エゾヒメクワガタ↑第四雪渓:エゾヒメクワガタ↓チングルマ↓ヨツバシオガマ↑ミヤマサワアザミ(蕾)アオノツガザクラ○ミヤマキンバイ○エゾノツガザクラ↓エゾコザクラ○コエゾツガザクラ↓ミヤマキンバイ○ミヤマリンドウ↑ヨツバシオガマ↑赤岳山頂付近:メアカンキンバイ↓エゾイワツメクサ↓イワブクロ↑エゾツツジ↑チシマキンレイカ○サマニヨモギ↑小泉分岐~赤岳:クモマユキノシタ○エゾタカネツメクサ○ヒメイワタデ○ムカゴトラノオ↑メアカンキンバイ↓イワブクロ↑エゾイワツメクサ↑イワヒゲ↓エゾノマルバシモツケ↑ミヤマキンバイ(始)ハクサンボウフウ↑チングルマ(終)ヨツバシオガマ○エゾヒメクワガタ↓チシマキンレイカ○キバナシオガマ(終)エゾツツジ↑

写真:赤岳第三雪渓 7/26

紅葉谷

紅葉谷で「ギンリョウソウ」を見つけました。センターにも写真紹介のコーナーがありますが、意外にも人気のある植物です。漢字名は「銀竜草」。「イチヤクソウ科」です。真っ白で透き通った色に肉質の茎が出ている様子は、別名「ユウレイタケ」とも呼ばれキノコのようにも見えます。葉緑素を持たないため、みどり色になれません・・・。また、自らは栄養を取ることができなく、腐った落葉から養分を取り入れている「腐生植物」です。黒岳五合目でも見ることができます。 

写真:ギンリョウソウ 紅葉谷 7/24

黒岳から見える山々

黒岳の頂上に立つと、お天気の良い早朝などは季節を問わず、東の方角に色々な山並みを見ることができます。写真ではわかりずらいですが、右端が「阿寒富士」そのすぐ左隣が「雌阿寒岳」中央が「フップシ岳」左端が「雄阿寒岳」です。この日は黒岳山頂から北の方角に「利尻山」も望めました。黒岳から直線距離にして約200kmも離れていますので、よほど条件が良い時ではないと見ることは出来ません・・・。 

写真:黒岳山頂より 7/21

黒岳九合目周辺

チシマノキンバイソウ・ミヤマキンポウゲ・カラマツソウ・ウラジロナナカマドなどの目立つお花は見頃を迎えています。登山道付近には、エゾヒメクワガタ・ハクサンチドリ・トカチフウロ・クロユリ・チシマヒョウタンボク等々も見頃となっています。但し、雪解け間もない七合目~八合目周辺では、これからといったところです。(目立つお花はカラマツソウのみです)八合目から九合目にかけての「ウコンウツギ」は、咲いてはいるものの、その大半が既に散った状態(若しくは傷んだ状態)でした。前回情報時(16日)は、ガスの中でしたが遠めに群落状態となっていたのですが、残念ながらこれらも雨の影響を受けたようです・・・。尚、早くも「ダイセツトリカブト」が開花しています。 

写真:九合目周辺 7/21