赤岳コースの雪渓状況

昨日、道道銀泉台線が開通しました。今年初めての銀泉台でしたが、登り始めの登山口や林道沿いからもうすでに雪がなく、この状態なら花の開花もずいぶんと早いのではないかと赤岳山頂まで登ってきましたが、開花している花は思っていた以上に少ない状態でした。雪渓の解け具合は、昨年と比較して3週間ほど早い事もあり、大きな雪渓が残る登り口では、雪解け水が登山道からあふれている状況でした。雪面状態は第4雪渓で踏み抜きが多く、特に下りで滑り下りる時は注意が必要です。雪渓状況第1花園、第2花園、第3雪渓、第4雪渓の斜面は全面雪ですが、平らな部分の登山道沿いは、ほぼすべて解けていました。開花状況 第4雪渓~赤岳山頂イワウメ○、ミヤマキンバイ○、コメバツガザクラ○、ウラシマツツジ○、ミネズオウ○、キバナシャクナゲ○、メアカンキンバイ↑

写真:小泉平から見たトムラウシ山とミヤマキンバイ 6/15

黒岳石室

黒岳石室の様子です。建物自体は全て露出しています。入り口前の雪も、近日中に消雪すると思われます。今年は雪解けが早いため、今後の天候にも左右されますが、後半時期の水の確保が心配されます。写真左は6/14、右は昨年6/11のものです。

写真:黒岳石室 6/14

巣造り

「シマリス」の巣造りが始まっていました。小さな口に「枯れ葉」のようなものをたくさん詰め込んで巣穴に運んでいます。しばらくその様子を見ていましたが、巣穴から出てくる時の顔がなんとも「かわいらしい」です。

写真:エゾシマリス 6/14

黒岳のお花の状況

前回6/7情報時から、また新たなお花が開花しています。新登場は「エゾイチゲ」「エゾノハクサンイチゲ」「エゾコザクラ」「ミヤマタネツケバナ」「イワウメ」などです。特に、イワウメは蕾もまだたくさんありますので、これから群落を形成していきますが、本日現在でも十分に見ごたえのある風景でした。

写真:黒岳頂上周辺(奥は北鎮岳とお鉢平) 6/14

黒岳の雪の状況

黒岳の登山道上の雪の状況です。前回6/7情報時より、さらに雪解けが進んでいます。場所によって差はありますが、七合目~八合目などは昨年と比較して2週間程度融雪が早い状況です。・七合目~八合目:所々雪のない登山道を歩きます が、雪は薄いもののほぼ全面雪の状態です。但し、2ヶ所程度の直登(約50m)を除いては、雪のある登山道上を歩きます。(滑落の心配もかなり軽減されています)・九合目:九合目標柱約100m手前から頂上直下までは消雪しています。・頂上直下に2ヶ所の雪渓がありますが、その距離も短くなってきました。(ここは滑落の心配が大でしたが、七八合目同様かなり軽減されています)・頂上から石室手前までは消雪しています。・尚、雲の平・お鉢平展望台前・北鎮岳分岐下には本日現在、例年と同様に雪渓が残っています。(雲の平は所々の雪渓。次週は北鎮岳分岐までの予定ですので、再度状況をお知らせします)雪解けとともに、踏み抜き箇所も増えてきました。装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:黒岳九合目付近 6/14