黒岳山頂から

前回情報時(8/27)から、確実に色付きが増してきています。現在のところ、順調に進んでいるようです。このままの天候で推移してほしいのですが、本日は朝一からの登頂でしたが、真夏並みの暑さでした。ちょっと気掛かりです・・・。

写真:黒岳山頂 9/2

ウラシマツツジ

黒岳山頂から北鎮岳分岐間、ウラシマツツジが日増しに濃い色を出してきました。今がまさに「見頃」です。但し、少し「黒ずんだ」ものもでてきています。

写真:ポン黒岳から 9/2

緑岳も紅葉スイッチON

緑岳も紅葉スイッチが入りました。写真は、緑岳山頂下の岩塊斜面上部から撮った南沢(通称「タスキの紅葉」が見られる斜面)です。手前で紅く色づいたウラシマツツジの後方の斜面で、所々色が変わっている部分が見て取れると思います。遠目ですが、これがウラジロナナカマドで、この斜面の紅葉の主体になります。このまま順調に気温が下がり、色づきが進むと仮定すると、「タスキの」斜面で九月中旬、第一・第二花畑では下旬にかけて、高原温泉沼巡りコースで九月下旬が見頃となりそうです。ただし、去年・一昨年のように、九月に入っても高温傾向が続くようだと、見頃が後ろにずれ込む可能性もあり、紅葉前線は目の離せない状況になってきました。また、雪解けの遅れた第二花畑上部からエイコの沢ガレ場にかけては、盛りを過ぎたとはいえ、アオノツガザクラやヨツバシオガマなどの花が楽しめます。第一花畑端部には10mほどですが残雪があります。表面が硬いので、歩く時は注意してください。

写真:緑岳岩塊斜面上部から高根ヶ原方面 8/31

赤岳の紅葉前線スタート

赤岳コースでは、第4雪渓から第2花園にかけてウラジロナナカマドが色づき始め、紅葉前線がスタートしました。ここ1週間程は層雲峡でも気温が随分と下がり、最低気温は13度前後と朝晩は寒くなり、山の上ではおそらく5~7度ぐらいまで気温が下がっていると思われます。札幌管区気象台によると、8月24日~9月23日にかけての予報では、第1~2週目の気温は平年並み、第3~4週にかけては平年よりやや高めということです。今回の1カ月予報通りだと2009年の紅葉状況に似ていますが、紅葉時期の目安はそう単純なことではありません。気温はもちろんですが、周辺地形や雪渓、山からの吹き降ろしの風、雪解け時期など多様な情報を元に考察しても、ピンポイントで見頃期を割りだすことはかなり難しい事です。紅葉状況に関しては、この5年間だけでいうと色づき始めてから7~10日後には見頃期となる傾向がありますので、天気予報などで目的地の最低気温などを確認し、過去のデータがあればそれらを参考にして最適な紅葉期に訪れるようにして下さい。*黒岳・赤岳・高原沼・層雲峡の紅葉情報に関しては、トップページの「山だよりバックナンバー」と「大雪山山情報」を参考にしてください。

写真:赤岳第4雪渓 8/29

北鎮岳分岐標柱

先日、北鎮岳分岐の標柱が破損しましたが、昨日応急処置がされましたのでお知らせ致します。何とも素早い対応です。写真は「エゾシマリス」。ナキウサギ同様に、今年はその姿を見かけることが非常に少なく、特にナキウサギは6月の前半に見かけた後、鳴き声すら聞こえないという日が続いていました。が・・・ここにきて、ようやくその動きが活発になってきたようです。

写真:エゾシマリス ポン黒岳にて 8/27