センターだよりが発刊されました

センターだより3月号・NO60が発刊されました。
今回の表紙は「キタキツネ」。

キツネはキツネでも、病気にかかったキタキツネが表紙です。

センター内では「もっと可愛らしいキツネを」との声もありましたが、病気にかかってしまった原因は残念ながら人間・・・。

注意喚起も含めて、あえて病気の写真を使用しました。詳しくはトップページからダウンロードしてご覧下さい。

そのほかには、エゾクロテンの生態や、クイズ形式のアニマルトラッキング、そしてセンターイチオシのスノーシューコース「黒岳:九十九沢源流域」のご紹介等々となっています。

是非ご覧下さい。

写真:センターだよりNO60 3/23

エゾモモンガの繁殖期

エゾモモンガが繁殖期を迎えました。
ここ数年、うまくタイミングがあいその様子を目撃していますが、通常モモンガは日の出と日の入りの出巣ですが、繁殖は時間にして午後2時頃から午後4時頃のようです。

今回は、午後2時頃に既に巣穴から出ていて、なにやら追いかけっこでもしているかのような・・・。

お互いが近寄った数分後、繁殖が始まりました。
近くには、森の中でちょろちょろと動き回っている影響で「カラス」が数羽集まってきました。

やや離れた場所でみていたため、カラスは近寄ってきませんでしたが、無事に済んで一安心でした。

写真:エゾモモンガの繁殖 3/19

中には何が・・・

ドロノキの大木の中間に穴が・・・。
穴の下には「クルミ」が意図的に・・・。

アカゲラの「お膳立て」という話はよく聞きますが、これは「エゾリス」か「カラス」の仕業?

カラスはその場で食べると思われますので、やはりエゾリスが隠したのでしょうか・・・。

しかし、この穴には一体何がいるのでしょうか?
エゾリス?エゾクロテン?エゾフクロウ?

このように、森の中に入って色々な事象を発見し、そして想像を膨らませることも自然散策の楽しみの一つです。

写真:エゾリスの仕業か? 3/17

ハチジョウツグミとベニヒワ

今年は「ベニヒワ」の当たり年でしょうか・・・。
まったく渡来しない年もありますが、今年は随分と群集で見かけます。

昨日も散策中に「チュイ~ン」とベニヒワの鳴声が。声のするほうに目をやると、何やらホオジロのような野鳥と一緒に採食中・・・。

よく見ると、ホオジロよりははるかに大きさが・・・。そっと近くに寄った際に、わずかな鳴声がしましたが、「ツグミ」に似た声・・・。

さらに近寄ってみると、日本ではごく僅かに渡来する「ハチジョウツグミ」でした。

普通の「ツグミ」は胸に黒い帯がありますが、ハチジョウツグミは赤褐色、写真はやや赤みにかけていますが、個体変異が大きくツグミとの中間的な個体もいて、「六畳ツグミ」とか「四畳半ツグミ」などと揶揄されています。(名前の由来は八丈島でみつかったことからのようですが、日本での最初の記録は函館とも言われています・・・)

とその時、ベニヒワが「取っ組み合い」のけんか。
と思いきや「交尾」がはじまりました。

一瞬の出来事でしたが、野鳥には春がきたようです。

写真:ハチジョウツグミ ベニヒワ 3/17

センター講座が行われました

本日の日中の気温はセンター前で+2℃、2月27日以来のプラス気温となりました。

そのような中、センター講座「大函・箱ノ上」が総勢15名で行われました。(当初、十勝三股の予定でしたが、雪の状況等が思わしくなく変更となりました)

名前の通り、層雲峡の観光名所ですが、今回はその大函の上部をスノーシューで散策です。

箱ノ上は、大函周辺の柱状節理崖上全体を指す場合が多いですが、本来は、一等三角点の旭岳と武利岳を結ぶ線上にあり、三等三角点として記載されています。

沢筋に降りると両岸は柱状節理となっており、見上げるばかりのスケールの大きい岩が迫っています。

この柱状節理(層雲峡溶結凝灰岩)は、約3万年前のお鉢平の火山活動による噴出物が火砕流となって低地や谷を埋め尽くし、その後高温の堆積物が冷えて固まりつくられました。

また、辺りは針葉樹に覆われた森ですが(カバノキが少々)、長い年月を要したことが想像できます・・・。

土壌が少なく、深く根を張ることが出来ない樹木は倒れやすくなりますが、特に、沢筋には、雪害・岩の崩落・雨などの影響で倒木が多く見られました。

写真:大函上部を歩く参加者の皆さん 3/16