赤岳コースの開花状況

銀泉台~赤岳の雪渓情報

 ここ1週間は気温も高めだったことから山の雪渓もずいぶんと解けてきました。
特に危険だった第1花園展望台下の急斜面雪渓も消失したので、赤岳コース上では危険な箇所はなくなってきました。

 それでもすべての雪渓がなくなったわけではないので、雪渓上を歩く際は注意が必要です。
銀泉台~赤岳山頂間の雪渓は、第1花園樹林帯に約2m、第2花園は約20mで雪面は硬く歩きづらくなっていました。
第4雪渓は下部に約12 m、20mの雪渓が残っていますが、歩行上の問題はありませんでした。

 どの雪渓も場所にもよりますが、昨年と比較すると約10日~20日も早いペースで解けており、なかでも第2花園は約1カ月も早く解けてきています。

銀泉台~赤岳~小泉平の花情報

 コマクサ平では、チシマツガザクラ、エゾツツジ、イワブクロが咲き始めています。コマクサはピークを少し過ぎてきましたが、まだきれいな状態を保っています。
 赤岳山頂~小泉平では、キバナシオガマ、タカネツメクサ、タカネオミナエシなどが開花していますが、ホソバウルップソウ、チョウノスケソウはほぼ終わりに近い状態となってきました。

写真:赤岳第1花園と小泉平のキバナシオガマ
  • 雪渓あり

  • キバナシオガマ : 新たに開花しました。

黒岳北東斜面

 お花の状況です。
歩き始め七合目から、ようやく「チシマノキンバイソウ」などが開花してきました。

 特に、九合目周辺からはやや萎れかけも目立つものの「ウコンウツギ」が見頃を迎えています。
また、「チシマノキンバイソウ」も花数を増やしてきており、そろそろ黒岳北東斜面のお花は賑わいを見せてきました。

 石室周辺では、「エゾツガザクラ」が開花しその範囲を拡げつつあります。
但し、「雲ノ平」「赤石川」方面は、「チングルマ」や「エゾツガザクラ」が開花はしているものの、見頃まではまだ時間がかかりそうです。

 5月から7月前半にかけて、低温で推移した影響が出ているようですが、
今後のお花の開花状況は、お天気次第ということになりそうです。

 尚、赤石川は水量はやや多いものの「渡渉」が可能です。
北鎮岳分岐下雪渓は、随分と短くなってきましたが、まだまだ油断は禁物です。
装備を万全に安全な山行をお願いします。

 今後、台風の影響や気温の推移も含めて、天気予報は十分に確認されて登頂下さい。
今朝は晴れていましたが、休憩時に風が吹くと「やや寒く」感じました。防寒対策もまだ必要です。

写真:黒岳九合目周辺のウコンウツギ(後方は雲海のニセイカウシュッペ山)・チシマノキンバイソウの小群落 7/16
  • ウコンウツギ : 見頃です。

  • チシマノキンバイソウ : 群落がさらに拡がってきました。

三笠新道

通行止め

 お知らせです。
ヒグマの活動が活発になってきましたので、「三笠新道」が本日から「通行止め」となりました。

 取り急ぎお知らせいたします。
2015.07.16

赤岳コースの開花状況

赤岳~小泉平

 銀泉台~赤岳~小泉平の花と雪渓情報です。
6月からの低温の影響を受けていた赤岳周辺の高山植物は、ずいぶんと開花してきました。

 特に良かった場所は、コマクサ平のコマクサはほぼピーク、赤岳山頂~小泉平はホソバウルップソウ、イワウメ、ミヤマキンバイ、タカネスミレ、エゾオヤマノエンドウなどは大きな群落を形成していました。

 銀泉台~赤岳の雪渓は、ここ数日の高温でずいぶんと解けてきましたが、雪渓の斜度はきつくかなり危険な状態となっていました。
第3雪渓上部(約20m)、第2花園(約60m)の雪面は硬く歩きづらいでしたが危険というほどではありませんでした。

 特に危険だった場所は、第一花園展望台すぐ下の約20mの雪渓で、雪面は非常に硬く、足場の確保がかなり困難となっていました。
どのコースの雪渓もそうですが、特に下山の際は注意が必要となります。

写真:コマクサ平のコマクサと小泉平のホソバウルップソウ
  • コマクサ : 見頃です。

  • ホソバウルップソウ : 群落状態となっています。

赤石川方面

 1、赤石川の状況

 「蛇カゴ」が全て露出し、対岸は階段が作られていますので直進可能です。
気温の上昇とともに、階段も崩れてきますが、スコップを置いてありますので活用して下さい。
尚、本日は水量は少ないですが、悪天時などは増水の可能性もありますので、装備を万全にお願いします。

 2、北鎮岳分岐下雪渓

 昨年よりも随分と多い雪渓の状態です。
起伏もあり、朝晩のみではなく常時注意が必要な場所です。特に、下りは慎重に歩かれて下さい。

写真:赤石川・北鎮岳分岐下 7/9
  • スパッツは必須です。

  • 滑落には十分注意してください。