黒岳・紅葉情報

 黒岳紅葉情報です。前回情報は8/17、少しは色付きが進んでいると思われましたが、
17日とさほど大きな変化はありませんでした。

 ポン黒岳の「ウラシマツツジ」が範囲を拡げ、
前回よりも色付きがやや進んだ程度です。

 北東斜面の「ウラジロナナカマド」は、やや色が付いてきたものもありますが、
全体的にはまだ緑葉が多い状態です。

 また、雲ノ平周辺の「ウラジロナナカマド」も、
ほぼ緑葉の状態です。

 本日は、黒岳石室で早朝4℃と冷え込んできましたが、
夕方の気温が中々下がらない状態が続いているようです。

 このようなことから、今年の黒岳周辺の紅葉は、
本日現在で「ゆっくり」と進んでいるといった状態です。

 尚、過去の状況を確認してみると、急激に気温が下がり、
一気に色が付く年が続いていますので、今後の気象を注視していくこととなりそうです。

写真:ポン黒岳周辺のウラシマツツジ 雲ノ平周辺のウラジロナナカマド 8/24
  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

  • ウラジロナナカマド : 秋の様相を感じさせます。

黒岳北東斜面

 黒岳のお花の状況です。
秋に移行するにつれ、北東斜面のお花も寂しくなってきました。

 但し、写真にある通りアザミ類やヤマハハコ、ダイセツトリカブトなどは
まだまだ見頃が続いています。

 その他にも、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウなどもまだ良い状態を保っていますが、
全体的にはそろそろ終花の様相です。

写真:チシマアザミ・ミヤマサワアザミ ヤマハハコ・ダイセツトリカブト 8/24
  • ミヤマサワアザミ : 少々萎れかけも出始めました。

  • ダイセツトリカブト : 数は少なくなってきていますが、まだまだ見頃が続いています。

活発になってきました

 秋に移行するにつれ、ナキウサギやシマリスの動きが活発になってきました。
ナキウサギはあちらこちらで「ピチッ ピチッ」と盛んに鳴き声をあげていました。

 シマリスはハイマツの実を探し当て、貯食に忙しそうでした。
これからの時期は、小動物に出会う確率が高くなってくるでしょう。

写真:ナキウサギ・シマリス 8/24
  • ナキウサギ : 出会いました。

  • エゾシマリス : 貯食に忙しそうでした。

赤石川方面

 赤石川、水量はやや多いものの問題なく渡ることが可能です。
尚、最近はまだ不安定な天候が続いています。

 突然の増水にも対応できるよう、
装備を万全に、安全な山行をお願いします。

 尚、黒岳石室から赤石川に向かう登山道付近では
ミヤマアキノキリンソウが群生状態となっていますが、そろそろ終花を迎えそうな様相です。

写真:赤石川・ミヤマアキノキリンソウ 8/17
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  • ミヤマアキノキリンソウ : 見頃です。

お知らせ

外来種侵入状況

 本日のインターンシップ事業では、黒岳斜面で外来種のセイヨウオオマルハナバチの侵入状況を、
環境省のアクティブレンジャーと一緒に調査。

 幸いにも?「セイヨウ」は発見できませんでしたが、在来種が元気に活動するようすを見ることができました。

写真:黒岳斜面でマルハナバチの調査をする 8/20