緑岳・紅葉情報

緑岳斜面

 一般に紅葉前線は、標高の高い場所から低い場所へ、緯度の高い場所から低い場所へ、「下りてくる」ものですが、
今年に限っては少しようすが違うようです。

 写真①は緑岳の岩塊斜面上部から第一花畑と第二花畑付近(標高1500〜1600m)を俯瞰したものです。
日の当たっている部分が赤い面になって広がっているのがわかります。
これが紅葉したウラジロナナカマドで、残念ながら登山道からは見えずらい場所のため上から見下ろして観察するしかないのですが、
株によっては色づきがピークに近いものもあります。

 ところが標高1700〜1900m付近の通称「タスキの紅葉」斜面は、部分的に色づいてはいるものの、
「タスキ」と呼ぶにはまだ早い状態で、マダラ状に紅葉している状態です。

 低い場所の方が紅葉が早い?
このような紅葉の”逆転状態”は赤岳等でも見られ、ベテラン登山者はみな首を傾げています。

写真① 緑岳第一花畑と第二花畑(岩塊斜面より俯瞰) 9/7
写真② 緑岳南沢上部(「タスキの紅葉」斜面) 9/7
  • 色付いてきました。

緑岳・紅葉情報

緑岳稜線

 稜線ではウラシマツツジが色づいてきていますが、全面的に赤くなっているわけではなく、
葉の緑色が残っている場所もあり、すこしバラついた印象を受けます。

 風はかなり冷たくなっており、白雲小屋では朝晩はすでに薄氷が張るような気温になっていますので、
稜線での行動は防寒対策をじゅうぶんに心がけてください。

写真 緑岳稜線 9/7
  • 色付いてきました。

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報④です。
 
 お鉢平周辺の様子です。
「ウラシマツツジ」が見頃です。

 周辺の「ウラジロナナカマド」は、まだ一部分の色付きです。
尚、お鉢周りはうっすらと色が付いている状態でした。

 全般的には秋の様相ですが、部分的には見頃を迎えている場所も有りますが、
まだまだこれからといった感じです。

 尚、本日早朝で石室周辺はマイナス1℃。各所に、霜柱や氷ができていました。
雪にならなくて一安心ですが、防寒対策は万全にお願いします。

写真:お鉢平周辺 9/6
  • 色付いてきました。

  • 色付いてきました。

雲の平方面

黒岳紅葉情報③です。

 雲ノ平周辺の様子です。
部分的ですが、チングルマ・クロマメノキ・ミネヤナギ等々が
色付いてきました。

 全体的にはこれからですが、部分的に見頃の場所も
出始めています。

 ウラジロナナカマドは、全体的にはまだまだ一部分の色付きです。
これからさらに色濃くなっていくでしょう。

写真:雲ノ平周辺 9/6
  • 色付いてきました。

  • 色付いてきました。

黒岳頂上直下

黒岳紅葉情報②です。

 山頂周辺から北鎮岳周辺では「ウラシマツツジ」が
見頃を迎えています。

 山頂から見る「赤石川」方面の斜面も、随分と
色付きが増してきました。

 また、石室周辺から見る「凌雲岳」裾野も
色付きが増してきています。

 これからは、やや気温が高くなる予報が出ましたので、
寒暖の差が出て、色付きもさらに増してくるでしょう。

写真:黒岳山頂から・黒岳石室周辺 9/6
  • 色付いてきました。

  • 色付いてきました。