ビジター山だより

沼ノ原雪解け情報

　林道開通から10日ちかく経ちましたが、雪解け・開花ともに去年より遅れ気味です。
標高1250m～1300m付近(落石注意の看板がある箇所から「沼ノ原2km」の看板までの間)の急斜面から残雪が出てきます。

　踏み抜きに注意するとともに、融雪期は地盤が緩んでいるため落石にも注意が必要です。
「沼ノ原2km」の看板から湿原が開けるあたりまでは、ルートの半分くらいが雪上になります。

　ショートカットしようとして池塘に落ちないように注意が必要です。
沼ノ原湿原の台地上は雪が融けており、木道は露出しています。大沼は満水でテントを張ることはできません。

開花状況
樹林帯:コミヤマカタバミ・エンレイソウ・ヒメイチゲ↑
湿原:ミズバショウ・ワタスゲ・ショウジョウバカマ　咲き始め

写真　沼ノ原湿原　6/19

黒岳残雪状況です。

　前回情報は6月12日、雪どけは確実に進んではいるものの
一週間前と大きく変化はありませんでした。

　頂上直下二曲り目までは消雪しましたが、
黒岳北東斜面は未だ全面雪の中です。

　相変わらず九合目から頂上周辺は
急斜面に残る雪で、滑落の注意がまだまだ必要です。

　全体的には、樹木の枝が随分と露出し
大変に歩きずらくなっていることと、踏み抜きの心配が増大されています。

　お花の開花状況は、キバナシャクナゲがポン黒岳周辺で見頃なものもありますが
真っ先に群落を作る「イワウメ」はようやく開花した状態です。

　装備を万全に、安全な山行をお願いします。

写真:黒岳頂上直下の急斜面　6/19

緑岳雪解け情報

　緑岳の全体的な雪解け具合は、去年よりは遅いものの例年並みといった印象です。
登山口からすこし登ると残雪が出てきますが、第一花畑下までは半分くらい登山道が露出していて、ひかくてき歩きやすい状態です。

　とはいえ、第一花畑からエイコの沢ガレ場までは完全な雪原状態ですので、ナビゲーションに精通していない場合、視界不良時は引き返すのが無難です。
途中でヤブも出てきており、コンパスで直進することもできません。地形図&コンパスかGPSを携行して道迷いを防ぎましょう。

　岩塊斜面から山頂までは完全に登山道が露出しています。開花も始まってきており、場所によっては見ごろになっているところもあります。
開花状況:キバナシャクナゲ・ミネズオウ・ウラシマツツジ・コメバツガザクラ↑・ミヤマキンバイ・イワウメ咲き始め

写真　エイコの沢ガレ場付近　6/15

前回の情報は6月6日、前回見えていない標柱が顔を覗かせていましたので、
雪どけは着実に進んでいるようですが、全体的にはまだたくさんの残雪があります。

　写真は九合目を超えて、頂上周辺に向かう急斜面。
横から見るとかなり「盛り上がって」います。

　全斜面に言えることですが、特にこの場所は
上下山ともに滑落に十分な注意が必要です。

　雪上歩行に慣れていない方につきましては、
山行計画はもう少し後の方が良さそうです。

　状況はリアルタイムに変わりますが、
ストック・アイゼン等は必須です。

写真:黒岳頂上直下　6/12

大雪高原温泉　林道は昨日開通となりました。

　但し、沼めぐりにつきましては
コース造り等々で、一般開放は21日からの予定です。

取り急ぎお知らせいたします。

写真:昨年6/26　滝見沼