赤岳コースの雪渓

赤岳残雪状況

 赤岳の雪解け具合は、去年よりも遅く全体的に多くの残雪が残っています。
銀泉台登山事務所手前200mから残雪があり、登山道は第1花園~第2花園間とコマクサ平周辺が部分的に出ている以外は、ほぼ全面雪状態となっています。

 雪渓上の雪切りは第1花園のみ行われていましたが、第2花園からは目印となるデポ旗のみとなっていることから、
ガスなどの視界不良時はかなり困難な状況になることが予想されます。

 ここ数日は雪渓上からの滑落や道迷いなどが頻発していることから、十分注意して登山するようにしてください。

開花状況:キバナシャクナゲ・ミネズオウ・ウラシマツツジ・コメバツガザクラ・ミヤマキンバイ・イワウメ・エゾコザクラ・
エゾオヤマノエンドウなどが咲き始めていますが、ホソバウルップソウはほとんど開花していませんでした。

写真 赤岳第1花園 6/27
  • 赤岳 : 装備を万全に安全な山行をお願いします。

三笠新道

三笠新道・白雲小屋周辺情報

 今シーズンはなかなか気温が上がらないせいか、雪の斜面が硬く締まっている箇所が多いようです。
そのひとつが、三笠新道上部の急斜面です。今日はキックステップで登山靴を蹴り込むのがけっこう大変でした。

 滑落に備えてアイゼンとピッケルの携行を強くお勧めします。とくに下降で利用する場合は必携といえます。
雪上歩行に不慣れな方は行かない方がいいでしょう。

 白雲小屋のテント場は全面雪に覆われているので、テント泊の場合は雪上で寝てもいいような断熱対策が必要です。
水場は本日から供用開始ということです。

 板垣新道の底部は全面雪です。迷った足跡もありましたので、視界不良時はマーカーを見失わないように歩いてください。
緑岳第一花畑から第二花畑・エイコの沢ガレ場まで、管理者によって雪原上にマーカーが設置されました。
視界不良時は見落とさないように歩いてください。下部樹林帯は日陰以外はほぼ登山道が露出しています。

高山植物の開花は全体的に低調です。花見目的の方はもうしばらく様子を見た方がよさそうです。

開花状況
三笠分岐周辺:ウラシマツツジ・ミネズオウ○ キバナシャクナゲ・エゾコザクラ・イワウメ・ミヤマキンバイ↑ホソバウルップソウ蕾~始
白雲小屋周辺:エゾオヤマノエンドウ・ミヤマキンバイ始
板垣分岐周辺:キバナシャクナゲ↓ミネズオウ↑ホソバウルップソウ・イワウメ・ハクサンイチゲ始
緑岳山頂付近:ミネズオウ↓ウラシマツツジ○ミヤマキンバイ↑イワウメ・エゾオヤマノエンドウ始 ホソバウルップソウ蕾

写真 三笠新道上部 6/24
  • 視界不良時は十分注意してください。

お知らせ

愛山渓温泉イズミノ沢橋かけ作業

 昨年夏の豪雨で100mほど下流へ流失していた、愛山渓温泉イズミノ沢の簡易橋の架けなおし作業に参加してきました。
作業には、北海道上川総合振興局・環境省・ビジターセンターをはじめ、地元の山関係者が20名ちかく参加して行われ、昼までに無事復旧しました。

 長さ6mの鉄製の橋を動かすのはけっこうな力仕事でした。文字どおり「力を貸して」いただいた皆さま、大変お疲れさまでした。
大雪山の登山道はこういう人たちの協力で維持管理がされています。

写真:愛山渓温泉イズミノ沢 6/21
  • 愛山渓 : 装備を万全に安全な山行をお願いします。

お知らせ

層雲峡ビジターセンター 峡谷ウォーク「黒岳沢」

 層雲峡ビジターセンターでは館内でハイビジョン映像『層雲峡峡谷の秘密』を常時鑑賞できます。
この映像で紹介されている柱状節理の形成は旧中央火口(お鉢平)が大噴火を起こした3万年前からの物語です。

 ではそれ以前の層雲峡峡谷はどんな場所だったのでしょう?それを探る手掛かりが黒岳沢にはあります。
谷の右岸を形作る大岩壁は、大雪山の基盤となっている日高累層という古い地層でできており、ふだんは立ち入ることができない場所です。

森林管理署から特別な許可をもらい、センター職員が同行する「お得な」プログラムです。ぜひこの機会にご参加ください。

期日:7月1日・15日・29日
実施時刻: 13:00~15:00
集合場所:層雲峡ビジターセンター
参加費:無料
対象:小学校高学年以上(小・中学生は保護者同伴)
   ※酒気を帯びた方のご参加はお断りします。
定員:7名
服装:野外で活動できる服装
装備貸出:ヘルメット・長靴

写真:黒岳沢
  • ビジターセンター行事

お知らせ

大雪高原沼めぐり開通日

 先日、沼めぐりの開通日を6月21日とお知らせ致しましたが、
6月23日からに変更となりました。

 尚、白雲避難小屋管理人常駐も変更になりました。
当初6月19日でしたが、6月22日からとなります。

取り急ぎお知らせ致します。

2016.06.21