センターだよりが発刊されました

センターだより5月号が発刊されました。

 今回の表紙は「仔ギツネ」です。
2匹でじゃれあう姿もあり、とても可愛いです。

 その他には「ヒグマの痕跡」や「エゾシカの角」のお話し、
外来種の「ミンク」、「黒岳の残雪状況」等を載せています。

センターホームページのトップ画面に「センターだより」がありますので、
そちらからお入りください。

写真:センターだより表紙 5/25

黒岳残雪状況

登山にはご注意ください

 北海道の内陸部からは夏日や真夏日の便りが聞こえてきますが、
層雲峡ビジターセンター周辺では、ようやくエゾヤマザクラが満開になりました。
一面冬枯れていた峡谷の斜面も、徐々に新緑に彩られてきた今日この頃です。

 黒岳ロープウェイでは夏季営業に向けて、現在、黒岳ペアリフトの架け替え工事が進行中ではありますが、
5合目より上はいまだに雪山だということを「お忘れなく」です。

 ここ1週間ほどは気温が高い日が続きましたが、4月5月の低温傾向により、残雪は例年のこの時期よりも多めとなっています。
本日は気温が高く、雪も柔らかく、スタート地点の5合目からスノーシューを履き、9合目まで上がることができました。
そこから上の斜面は、スノーシューでは滑落の恐れがあるので、いわゆるツボ足で石室まで往復しました。
気温が低く、雪面が硬い日はアイゼン・ピッケルが必要になります。

 山頂から石室まではほぼ登山道が出ていますが、雲の平は雪原に近い状態です。
視界の悪いときは道迷いに注意が必要です。

 改めて申すまでもありませんが、この時期の大雪山は、いつ冬山に逆戻りしても、
それに対応できるスキルを備えた登山者だけが楽しめる世界です。

少々「キツイ」言い方になりますが、昨年も多くの滑落事故がありました。
この時期の山行は、相当のリスクがあります。
安易な気持ちで入山すると「取り返しのつかない」ことになりかねません。
装備を万全に、安全な山行を是非ともお願い致します。

写真:黒岳9合目付近 5/21
  • 山に入られる方は十分に注意されてください。

エゾユキウサギ

エゾユキウサギが繁殖期を迎えました。

 換毛期に入ったようで、一部の毛が色変わりしています。
そのような中、繁殖期を迎えたようで仲良く行動を共にしていました。

 ユキウサギの出産は、平坦な場所に産み落とし
給餌を行う時のみ、仔のそばにやってきます。

 天敵に襲われないのか心配になりますが、
何とか無事に生まれて大きく育ってほしいものです。

 桜が咲いたり、新緑の季節になったり、自然界は春の様相ですが
動物たちも春を迎えたようです。

写真:エゾユキウサギ繁殖期 5/20
  • エゾユキウサギ : 繁殖期を迎えました。

黒岳残雪状況

 写真は「大雪森のガーデン」から、大雪山連峰の様子です。
雪どけが進み、山肌が見えてきました。

 が、黒岳七合目では未だ積雪が3m強、
まだまだ多くの雪が残っています。

 昨日現在で「黒岳石室」の屋根が僅かに出た程度で、
昨年と比較しても多いものになっています。

 今後の気象にもよりますが、
今年の大雪の山行は、雪に悩まされそうな現段階での様相です・・・。

写真:大雪山連峰 5/19
  • 雪どけが進んでいます

本日の層雲峡峡谷

 層雲峡峡谷のエゾヤマザクラが見頃となっています。
峡谷上に点々として咲いており、新緑の様相と重なって春らしい層雲峡です。

 気温も20℃と久しぶりに暖かくなっており、
今後もさらに気温が上がる予報となっていますので、色濃い新緑とサクラの景色を見ることができます。

写真:層雲峡峡谷とエゾヤマザクラ 5/18
  • エゾヤマザクラ : 少しずつですが新緑の様相も見せ始めてきています。