注意喚起

赤岳・白雲岳・北海岳周辺残雪状況

 登山道上の雪はほぼ解けていますが、この時期の残雪は表面が硬く滑りやすいので、転倒にはじゅうぶん注意してください。
また視界不良時はルートがわかりづらいので、道迷いにも注意が必要です。
昨日も、花ノ沢の雪渓付近でルートを外し、登山道を探しているグループに遭遇しました。

*白雲小屋のテント場にはキツネが出没し、登山者の食料を狙っています。食料の管理にも注意が必要です。

 残雪状況:
 赤岳第二花園 80m ※表面硬い
 板垣新道底部 100m+120m(虎ロープの道標あり)※スプーンカット状で歩きづらい
 花の沢 5m+2m+40m(雪渓は分断されている)※視界不良時はマーカーが見つけにくい
 北海沢徒渉点 20m(スノーブリッジ)※踏み抜き注意

写真:花の沢 北海沢徒渉点 8/24
  • 視界不良時は十分注意してください。

赤岳・紅葉情報

赤岳・小泉平・白雲小屋・北海岳・北海沢周辺の紅葉状況

 雪解けの遅い雪田周辺では所々でツガザクラ類やエゾコザクラなどの開花が見られますが、
全体的には植物の開花は終息にむかっています。クモイリンドウは小泉平や白雲小屋まわりでまだ開花しています。

 先週の降雪で「紅葉スイッチ」が入ったようで、風衝地のウラシマツツジはすでに色づき始めています。
亜高山帯のウラジロナナカマドも色が変わってきている株があり、ここにきて紅葉の進行はことしも早めの様相です。

写真 板垣分岐周辺 白雲小屋 8/24
  • 色付いてきました。

  • クモイリンドウ : 局所的に咲いています。

赤岳・紅葉情報

赤岳・紅葉情報

 写真の通り「コマクサ平」周辺の「ウラシマツツジ」が
やや色付いてきた程度の進み具合です。

 周辺の「ウラジロナナカマド」はまだまだ
緑葉の状態です。

写真:コマクサ平周辺のウラシマツツジ 8/21
  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

*黒岳北東斜面
 全体的には「緑葉」ですが、九合目まねき岩周辺のウラジロナナカマドが「ほんのり」
 色が付いてきました。
 (お花は、ミヤマアキノキリンソウ・ダイセツトリカブト・ヤマハハコ・アザミ類がまだまだ
 斜面を彩っています)

*黒岳山頂周辺~ポン黒岳周辺
 ウラシマツツジが前回情報時(8日)からさらに色が付いてきましたが、
 全体的にはまだ「緑葉」が多い状態です。
 (中には真っ赤なものも出始めています)
 赤石川方面の沢筋のウラジロナナカマドもまだ「ほんのり」色が付いた状態です。

*黒岳石室周辺~雲ノ平周辺
 局所的に色が抜けてきましたが、全体的には「緑葉」が主体です。

6月の降雪、先日の降雪の影響で黒岳頂上~雲ノ平・赤石川方面の登山道脇の「ウラジロナナカマド」が
やや枯れているものも出始めています。
奥にあるものはまだ緑葉ですので、今後の気象を注視していくこととなります。
また、台風がきていることで通過後の気象の考慮も必要ですが、
今後の予報(約一週間)では比較的暖かく推移する予報です。
予報通りとなりますと、現在の紅葉が一気に進むことはないと推測します。

*赤石川
 流れも緩やかで水量も少ないです。但し、浮石がありますので十分注意されて下さい。
 至るまでは写真の通り「ミヤマアキノキリンソウ」が群落を形成しています。
 尚、川周辺に「ヒグマ」の痕跡がありました。鳴り物は必ず持参して下さい。

写真:黒岳山頂のウラシマツツジ・赤石川周辺のミヤマアキノキリンソウ 8/21

*先日の降雪で「小泉岳」方面は翌日は「ラッセル」状態でした。
 また、お鉢平~北鎮岳分岐下に至るまで約50㎝の積雪でした。
 各所まだ雪が残っていますので、十分注意されて下さい。
  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

  • ミヤマアキノキリンソウ : 群落状態となっています。

注意喚起

熊出没注意

 8月に入り半月がすぎましたが、
ここにきて「ヒグマ」の目撃・遭遇情報が寄せられています。

 センター職員も目撃しています。不安を煽るわけではありませんが、
ヒグマはどこにでもいます。

 本日は旭岳方面の裾合分岐付近で、
登山者夫婦のすぐそばまで「親子グマ」が近付いてくるという
事案も発生しています。

 これからの紅葉シーズン、
鳴り物は必ず持参して下さい。

*ヒグマに遭わない努力も大事です。

2018.08.18